須田侑太郎

主力ウイングの2人が離脱も「良い機会なのかなと感じています」

ワールドカップ予選Window5に向け強化合宿を行っているバスケ男子日本代表は西田優大、比江島慎の2人が揃ってコンディション不良で離脱となったことで、オフェンス力の低下が危惧されている。

指揮官のトム・ホーバスは「このWindowはディフェンスです」とテーマを明かし、守備でこの状況を打破しようと考えている。そのため、日本の『3&D』プレーヤーとして確固たる地位を確立した須田侑太郎にかかる期待は大きい。須田も自身の役割の重要性を理解している。

「良いディフェンスがなければ良いオフェンスは生まれないと思うので、フィジカルにやりつつ、より精度を高めていかないといけないと思っています。またチームディフェンスは一人ひとりが頑張るのはもちろんですけど、5人の連携やコミュニケーションだ大事です。エラーをなくして、完璧に近い形でディフェンスすることが理想なので、少しでもそこに近づけるように練習中からコミュニケーションを取っていきます」

また、須田は「得点力のある3人(西田、比江島、馬場雄大)が抜けてしまったので、僕自身もそうですし、チームの一人ひとりがステップアップする必要があります」と言い、現状に危機感を抱いでいるが、この状況を前向きにもとらえている。「ポジティブに考えれば、良い機会なのかなと感じています。前回からのメンバーも多くいるので、しっかりコミュニケーションを取りながら、40分間の中でより多く自分たちの時間帯を作れるようなバスケットをしていきたいです」

アジアカップのシリア戦で12本中9本の3ポイントシュートを成功させ、33得点の大暴れを見せたことが記憶に新しい須田だが、Window4のイラン戦とカザフスタン戦の2試合合計で、3ポイントシュートは8本中2本成功(25%)のみと低調に終わっている。それは須田への警戒度が増したことに起因し、須田も「自分からディフェンスが離れなかった」と振り返っている。ただ、敵から危険人物だと思われることは選手にとって誇りでもあり、こうした状況は須田にとっても望むところだ。

「ちょっとした隙で打てるように積極的に打っていきたいですし、それをしっかり決め切りたいです。あとはスクリーンをかけに行ったり、自らシュートチャンスを作り出すというチャレンジになりますね。そこを乗り越えられれば、もう一段ステップアップできると思っているので、こうしたチャレンジの機会を与えてもらったことは自分にとってはポジティブです」

そして、ホーバスヘッドコーチからも「スカウティングされて、なかなか簡単に打てないシチュエーションだから、自分からシュートチャンスを見つけにいきなさい」と、背中を押されているという。須田がキャッチ&シュートが打てない状況を乗り越え、移動型シューターへと進化した時、日本のチーム力も正比例して上がるはずだ。