渡邊雄太

最終クォーター残り6分半から21-7のラン

八村塁との『日本人対決』で注目された前日のウィザーズ戦で、シーズンベストのパフォーマンスを見せた渡邊雄太の活躍が止まらない。

現地、11月5日に行われたアウェーでのホーネッツ戦。第3クォーター終了時点で1点ビハインドと互角で最終クォーターを迎えたネッツだったが、セカンドユニットが機能せず、約1分間で0-10のランを許し、渡邊がコートに送り出された。パティ・ミルズの連続3ポイントシュートで踏みとどまるも、このラインナップでは流れを変えられず、残り6分30秒に12点ビハインドとなったところでケビン・デュラントを投入した。そして、ここからネッツの反撃が始まる。

個で打開できるデュラントが入り、起点ができたことでオフェンスが活性化。そして、渡邊がデュラントのキックアウトからコーナースリーを沈めると、直後のポゼッションでも巧みなオフボールムーブからゴール下で得点し、7-0のランでホーネッツにタイムアウトを取らせた。勢いの止まらないネッツはジョー・ハリスの3ポイントシュート、キャム・トーマスのフリースローで同点に追いつく。

渡邊はオフェンスだけでなく、高い評価を受けるディフェンスでも躍動した。スイッチを多用するチーム事情の中で1番から5番を守り切り、残り2分にはマークマンをしつこく追い回し、ムービングスクリーンを誘発してガッツボーズを見せた。これで得たポゼッションでトーマスがフローターを沈めて、ついに逆転に成功。その後、残り32秒にデュラントが沈めたミドルシュートが決定打となり、最終スコア98-94で劇的な逆転勝利を収めた。

渡邊は2本の3ポイントシュートを含む8得点を記録。ディフェンスでハッスルし、オフボールムーブでオフェンスを活性化させつつ、自らも決めるべきシュートを決めるなど、数字以上のインパクトを残した。