ラッセル・ウェストブルック

ハムヘッドコーチ「ラス、彼にはあらためて脱帽だ」

レイカーズはティンバーウルブズに102-111で敗れ、開幕5連敗を喫した。現在、開幕から勝ち星がないのはキングスとレイカーズのみとなっている。

苦戦が続くレイカーズはとうとうラッセル・ウェストブルックを先発から外した。ウェストブルックの代わりにスターターに名を連ねたトロイ・ブラウンJr.は6本中4本の3ポイントシュートを成功させて先発の期待に応えた。そして、ウェストブルックも自身が持つ可能性を垣間見せた。フィールドゴール成功率は35.2%と決して精度は高くなかったが、停滞ムードが漂う場面で果敢にリングへアタックし個で打開。3ポイントシュートも沈めて、レブロン・ジェームズに次ぐ18得点を記録した。

先発を外れたのはルーキーイヤー以来のことだったが、ウェストブルックは起用法を意に介していない。「チーム合流した初日から、僕はチームのためなら何でもする男だと言ってきた。コーチが僕に要求することが何であれ、犠牲にしなければならないものは何でも犠牲にする。これからも続けていくよ」

ウェストブルックが言う『犠牲』には、ルディ・ゴベアのマークを担ったことも含まれていた。レイカーズはアンソニー・デイビスが腰の張りのため欠場し、スモールラインナップで戦うことを強いられた。ゴベアとカール・アンソニー・タウンズを擁するウルブズのツインタワーに対抗するためにウェストブルックはゴベアに対して身体を張り続けた。

レブロンも「今日の彼はすべての時間で素晴らしかった」と言い、指揮官のダービン・ハムも「ラス、彼にはあらためて脱帽だ」と、ウェストブルックのプレーを高く評価した。「彼はただベンチに座るだけでなく、さらに一歩踏み込んだ役割を果たすことができる。今夜、その役割において素晴らしかった。健康な身体を取り戻して、もっと彼の活躍を見るのが楽しみだ」

昨シーズンのレイカーズはウェストブルックとレブロン、デイビスのビッグ3が一緒にコートに立った試合がわずか21試合に留まり、ケミストリーを構築する時間が足りなかったことでプレーオフ進出を逃した。デイビスはトレーニングキャンプの時点で82試合すべてに出場すると宣言していたが、開幕5試合目にして欠場し、昨シーズンの悪夢が甦りかねない状況に陥ってる。

それでもウェストブルックは現状を受け入れつつ、チームは良くなっていると実感し、前だけを見ている。「僕らのエネルギーは正しい方向に向いていて、それについては満足している。ADがコンディションを取り戻すことが最も重要だと思うし、結果が出るまでは誰も僕らに同情はしてくれない。彼が戻ってきた時に僕らは準備ができているだろうし、遅かれ早かれそうなることを願っている」