今シーズン最多となる2本の3ポイントシュートを沈める

ネッツがマーベリックスをホームに迎えた一戦で渡邊雄太が今シーズン最長となる22分のプレータイムを獲得し、2本の3ポイントシュートを決め6得点を記録した。

この日の渡邊は5ファウルを犯すなど、レフェリーへのアジャストに苦労した。第1クォーター残り3分を切った場面でパティ・ミルズに代わりコートに立った渡邊はクローズアウトのシチュエーションでドライブコースを先読みしたが、フィジカルコンタクトで笛を吹かれてしまう。直後には、ルカ・ドンチッチの巧みなシュートフェイクに引っ掛かり、ジャンプはこらえたものの身体が流れてしまい、約1分半で2つ目のファウルを犯した。

それでも、そのままコートに立ち続けた渡邊は第2クォーターに見せ場を作る。ハンドオフからロイス・オニールの3ポイントシュートをアシストすると、直後にはミルズのアシストからコーナースリーを成功させた。さらに渡邊はカイリー・アービングとのピック&ポップから3ポイントシュートを沈めて会場を沸かした。その後、ボールプッシュからフィニッシュまで持ち込んだスペンサー・ディンウィディーのシュートをブロックするなど持ち味のディフェンスも光り、一時逆転するなど7点ビハインドを覆す原動力となった。

後半開始3分半、ベン・シモンズに代わり出番が回ってきた渡邊だったが、ファウルトラブルに苦しんだ。スイッチを多用するためドンチッチのマークにつく場面が多かった渡邊は、軽やかなフットワークでドライブコースを塞ぐもファウルを取られた。さらにステップバックスリーにシュートチェックに行った際にもファウルをコールされ、約1分15秒で個人ファウル5つ目を犯した。

それでも渡邊はその後もコートに立ち、アービングの3ポイントシュートをアシストするなど、献身的なプレーを続けた。試合は48分間で決着がつかず、112-112でオーバータイムに突入。渡邊は5分間のオーバータイムでも3分20秒のプレータイムを獲得し、デュラントやアービング、シモンズなど先発メンバーとともにプレーし続けた。それでもチームは、オーバータイムを13-17とされ、最終スコア125-129で敗れた。

渡邊はこの試合で、出場時のプラスマイナスがチームで2番目に高い+4を記録した。今日のように数字に残る活躍を見せ続けることが、さらなるプレータイムの獲得に大きく近づくはずだ。