ドンチッチはレアル・マドリー時代の元チームメート
マーベリックスはルカ・ドンチッチが37得点11リバウンド7アシストの活躍を見せたが、ペリカンズに111-113で敗れた。ザイオン・ウイリアムソンとブランドン・イングラムを欠くペリカンズに競り負けたのは痛い。ドンチッチは決まれば逆転だったシュートを外したが、「残り2秒からレイアップに持っていくのは難しいからシュートを狙った。別の選択肢があったかもしれないけど、まあ仕方ないね」と次に意識を切り替えていた。
この試合、マーベリックスではファクンド・カンパッソが移籍後初出場を飾った。ジェイレン・ブランソンが退団した後、遅れていたポイントガードの補強となる。ナゲッツで2シーズン活躍した彼は、今オフにアルゼンチン代表の司令塔としてアメリカップを経験。ヨーロッパの複数のクラブからオファーを受けていたが、彼はNBAでプレーし続けることにこだわった。
彼のエージェントを務めるダビド・カーロがアルゼンチンのメディア『Basquet Plus』に明かしたところによれば、ケビン・デュラントのトレード要求で各クラブが様子見に入り、カンパッソのようなフリーエージェントの選手は無用に待たされることになった。ウォリアーズとも交渉があり、アンドレ・イグダーラが残留を決めなかったらカンパッソがロスター入りしただろうとのこと。
「夏の間ずっと待たなきゃならなかったから大変だったよ」とカンパッソは話すが、契約が決まったことでその表情は明るい。「アルゼンチン代表でプレーして、その後もアルゼンチンのチームの練習に参加して、できる限りの練習はしてきた。NBAでプレーしたかったから、どんなチャンスも逃さないよう準備してきたんだ」
「新しいチーム、新しいチームメート、新しいヘッドコーチ。僕にとっては大きなチャレンジだ。自分の役割についてはまだあまり話してないけど、自分のやり方でチャンスを生かすつもりだ」
マブスのエース、ドンチッチとはレアル・マドリーで一緒にプレーした間柄だ。「彼がマドリッドを離れた後も、SNSで連絡を取り合ってきた。仲の良い友達だし、僕がチームに馴染む手助けをしてくれるはずだ」
「ルカは当時18歳だったけど、経験豊富な選手みたいなプレーをしていたよ。今は本当の意味で経験豊富な選手になった。NBAでもう5年目だからね。彼と一緒なら、どの選手も良いプレーができる。僕もそのチャンスを生かしたい」
マブスでのデビュー戦でカンパッソは13分プレーし、3ポイントシュートで3得点、さらに2アシストと2スティールで『らしさ』を発揮した。高さも含めてディフェンス面で課題はあるものの、ボール運びとチャンスメークでドンチッチの負担を軽減できるのは大きい。ブランソンが抜けた穴が埋まっていなかったが、カンパッソは良い補強となりそうだ。