クリス・ポール

ウォリアーズ戦で16得点7リバウンド9アシストを記録

サンズのクリス・ポールは今シーズン最初の3試合でシュートタッチが悪く、3ポイントシュートは11本放って1本しか決めていなかった。それでも4試合目のウォリアーズ戦で5本中4本と高確率で決めたことで、今後は良い波に乗っていけそうだ。

ウォリアーズ戦でのポールは16得点7リバウンド9アシストを記録。復調のきっかけを問われたポールは「前の試合で8本も打ったから」とジョークで答えている。

サンズは第3クォーター中盤から一気にギアを上げて王者ウォリアーズを突き放し、最後は余力を残して134-105の快勝を収めた。

今シーズンのサンズは、ポールのプレーメークの比重を少し落としている。これは昨シーズンのプレーオフ、相手チームがポールに対してフルコートでプレッシャーを掛けてきたことへの対策で、チャンスメークを他の選手も担い、ポールがフィニッシュするプレーを取り入れている。

「僕はキャリアのほとんどでプレーメーカーとして他の選手のためにチャンスを作ってきた。だから、自分がシュートを打つ役割に慣れなきゃいけない。でも、今のウチには僕じゃなくてもゲームメークを任せられる選手がいる。僕がキャッチ&シュートで打てるのは良いことだし、このシステムを継続して磨いていくよ」

もっとも、彼が前半最後に決めたブザービーターのシーンを見れば、シュートを打つ役割も十分こなせることが分かる。今後を考えれば37歳のポールの負担は少しずつ他の選手がシェアすべきで、それは今なお続くポールの全盛期をさらに伸ばすことにもなるし、他の選手の成長、そしてチームのさらなるステップアップにも繋がる。

『バブル』のシーズンからサンズは一気に強くなったが、まだ手が届いていないNBA優勝を実現するために、最善の策を進めていくつもりだ。