数人前の食事を軽く平らげるNZ出身は米国の慣習を大歓迎
NBAチームにとって完全オフとなった感謝祭。多くの選手にとっては普段なかなか一緒にいられない家族との時間を楽しむ祝日となったが、ニュージーランド出身のスティーブン・アダムズにとっては、食欲が勝る祝日のようだ。
アダムズは『Fox Sports』のインタビューを受け、感謝祭について「楽しかったよ。僕の大好きなお祭りだ。誰かにギフトを買わなくていいし、食べていればいいからね」とコメントした。
18人兄弟の末っ子に生まれたアダムズは、幼い頃から食事といえば『兄や姉たちとの競争』だったと、以前『New York Times』に語った。「食事になると競い合うように自分の皿がいっぱいになるまで料理を取り分けるんだ。でも父は、僕たち全員に必ずすべて残さず食べるように強く言う人で、僕は泣きながら全部食べていたよ。そのおかげで胃袋が膨らんだのかもしれないね」
サンダーでチームメートのニック・コリソンによれば、アダムズは1回の食事で2人分か3人分を食べるという。家族にアスリートが多いということもあるだろうが、成長期の食事量も伴い、アダムズ家の兄たちの平均身長は205センチ(アダムズは213センチ)、姉たちも平均182センチなのだとか。
砲丸投げ選手で、2008年の北京、2012年のロンドン・オリンピック金メダリストの姉バレリーが193センチの体格に恵まれたのも、幼少期の食事量が影響しているのかもしれない。
サンダーは今シーズン11月25日に敵地でナゲッツと対戦したため、2016年の感謝祭にあたった11月24日はデンバーで過ごしたはず。家族や友人との時間を過ごすことはできなかっただろうが、制限なく食事を楽しめたことで英気を養ったアダムズは、感謝祭後の2試合で平均11.5得点、7.5リバウンドをあげ、チームの連勝に貢献した。