オールスター2017

写真=Getty Images

レブロンもカリーもテレビ中継肯定派

ロサンゼルスで開催された2018年のNBAオールスターゲームでは、ファン投票で東西カンファレンス最多票を獲得した2選手がキャプテンとなり、所属カンファレンスに縛られることなく選手をドラフトで指名してロスターを編成する『キャプテン制』が導入され、ファン、選手からも好評だった。

シャーロットで開催される2019年のオールスターゲームでも『キャプテン制』が継続される予定なのだが、昨シーズンは公開されなかった『オールスター・ドラフト』をテレビ中継することに、リーグとNBA選手会が合意したと、『New York Times』が報じた。

前回の『オールスター・ドラフト』の中継も検討されたのだが、最後に指名される選手の面子に傷がつくこと、またはキャプテンがチームメートより他チームの選手を先に指名することによる関係悪化などを懸念したリーグと選手会が最終的に許可しなかったため、リーグはキャプテンに選出されたレブロン・ジェームズ(当時キャバリアーズ)とステフィン・カリー(ウォリアーズ)がドラフトで選出したチームメンバーだけを発表する形を取った。

実際には、ドラフト後にレブロンとカリーがどの順番で誰を指名したかリークされたのだが、オールスターの中には、指名順位まで公表することに難色を示した選手もいたと言われている。

しかし、チーム・レブロンが148-145で勝利した試合後、NBAコミッショナーのアダム・シルバーは、『ESPN Radio』とのインタビューに応じ、「選手会と我々は、少しばかり保守的に考え過ぎてしまったかもしれない。選手たちは皆、『構わない。自分たちはオールスターなんだからね。ドラフトをやろう』と言ってくれた。来年はテレビ中継するようになると思う」と語っていた。

レブロンとカリーは、ドラフトのテレビ中継を強く希望していた選手で、チーム・カリーの一員だったデマー・デローザン(当時ラプターズ所属)も「皆がドラフトを見たいと思うし、指名順に関係なくオールスターなわけだから、関係ないよ。中継すれば良いのにね」とコメントした。前回のドラフトで最後まで残った選手は、スパーズのラマーカス・オルドリッジと、セルティックスのアル・ホーフォードで、レブロンがオルドリッジを先に指名し、ホーフォードが自動的にカリーのチームに加わった。ホーフォードも『オールスター・ドラフト』中継を支持した選手の一人で、オールスター期間中に、こう話していた。

「24人の中で最後に指名されたとしても、選ばれた24人のエリート選手がNBAのオールスターなんだ。そのことを理解しないとね。周りからはオールスターに相応しいとか、相応しくないとか、色々と言われるけれど、僕たちは楽しんでいるよ」

リーグからの正式発表はまだだが、2019年1月下旬に実施されるであろう、東西カンファレンス最多投票を獲得したスター選手による『オールスター・ドラフト』中継は、世界中のファン必見の人気コンテンツになるに違いない。