デマー・デローザン

「自分たちがミスをした時も落ち込まずに、次のプレーで挽回できた」

ブルズは2022-23シーズン開幕戦でヒートと対戦し、116-108で勝利した。エースのザック・ラビーンが左膝負傷の影響で欠場したが、デマー・デローザンが37得点6リバウンド9アシスト2スティール、キャリア2年目のアヨ・ドスンムが17得点6リバウンド4アシスト2スティールを挙げる活躍でチームを牽引した。

前半はブルズが追いかける時間帯がほとんどだったが、第2クォーター残り2分50秒にアレックス・カルーソのキックアウトからコービー・ホワイトが3ポイントシュートを決めると、今度はデローザンがディフェンスを引き寄せてカルーソが3ポイントシュートを決める。その後もドスンムがデローザンとカルーソのそれぞれからアシストを受けて3ポイントシュートを2本決め切るなど、ブルズは4本連続で3ポイントシュートを成功させて、59-59と追いついて前半を終えた。

ブルズはこの勢いを後半に持ち込み、第3クォーター序盤にはデローザンを中心に得点を重ね12-0のランでヒートを突き放し、最終スコア116-108で勝利した。デローザンは前半はフィールドゴール6本中3本成功のわずか9得点に留まっていたが、後半になると3ポイントシュート2本成功を含むフィールドゴール16本中11本成功の28得点を記録し、ゲームハイとなる37得点をマークした。ブルズの選手でシーズン開幕戦で37得点記録は、1995-96シーズンのホーネッツとの開幕戦でマイケル・ジョーダンが挙げた42得点に次ぐ数字だ。

昨シーズンのブルズは各カンファレンスの上位4チームに対して、2勝21敗となかなか勝ち切ることができなかったが、デローザンはヒートとの開幕戦後に「素晴らしいチームに勝つためには、何が必要なのかを昨シーズンで僕たちは学ぶことができた」と語った。「僕たちはトレーニングキャンプを通して、試合に勝つこと、バスケットIQ、気迫、泥臭いプレー、そして試合後半のプレーでは細部に注意を払うことを強調して取り組んできた」

そして、この試合についてデローザンは「全員がロックインしたままだった」と振り返った。「相手がビッグショットを打った時も、自分たちがミスをした時も落ち込まずに、次のプレー、またはその次のプレーで挽回することができた。昨シーズンは相手の勢いにのまれてリードを失い、他の試合にもそのミスが影響することがあった。でも、今夜は相手がビッグショットを放った時もコースを守って、必要な時に自分たちがビッグプレーを決めることができた」

17得点を挙げたドスンムも、「シーズン開幕戦でヒートと対戦できることほど、素晴らしい機会はないよ。彼らはハイレベルでプレーするベテランが多いし、素晴らしい組織だからね」と語りつつ、昨シーズンの東カンファレンス1位のヒートに開幕戦で勝ち切った意味を続けた。「彼らは素晴らしい文化を持ったチームで、チャンピオンシップを戦うためのチームでもある。今日みたいにしっかりと競い合ってプレーできたのは、僕たちにとって良いことだった。ただ、まだまだ僕たちは改善しなければならない」

ラビーンを欠きながらも強豪ヒートを開幕戦で破ったブルズが、この勢いのままにシーズンを歩むことができるか引き続き注目だ。