レブロン・ジェームズ

「ウチは期待していたプレーが概ねできたと言える」

82試合のうちの1試合ではあるが、再起を期すレイカーズにとってレギュラーシーズン開幕戦は是非とも勝ちたい試合だった。しかし、敵地でのウォリアーズ戦は109-123で敗戦。前半はお互い様子見といった感じで差が付かなかったが、前年王者のウォリアーズは昨シーズン同様に第3クォーターに強みを見せ、32-19と圧倒した。レイカーズはこの差を埋めることができなかった。

レブロン・ジェームズは「ウォリアーズのペースで試合を進められてしまった」と言いながらも「ウチは期待していたプレーが概ねできたと言える。すごく良い時間帯もあったし、あまり良くない時間帯もあった。初めて一緒にプレーするチームはそういうものだ」と、敗戦を悲観的に受け止めようとはしなかった。

良かった点はファストブレイクの得点で27-17と上回ったこと。レブロンとウェストブルックの縦への推進力は何度もウォリアーズの守備陣を圧倒した。

レブロンは31得点14リバウンド8アシストとオールラウンドな活躍を見せ、ウェストブルックも19得点11リバウンド3アシストを記録し、残り5分で27点あった点差を12点に詰めるダンクはチームに勢いを与えていた。アンソニー・デイビスも27得点6リバウンド4スティールに2ブロック。『ビッグ3』が開幕から良いパフォーマンスを見せたのは好材料だ。

しかし、3ポイントシュートが40本中10本成功(25%)ではウォリアーズには勝てない。無用のターンオーバーが多く、連携が噛み合わないシーンもいくつか見られ、アシスト数で23-31と差を付けられた。チームプレーの完成度では、どうしても見劣りがする。それはベンチメンバーがコートに立つとさらに際立った。

ウォリアーズはチーム内のトラブルを開幕前に処理し、優勝リング贈呈式でモチベーションを最大限に高めていた。今のレイカーズが渡り合うのは少々厳しかったと言わざるを得ない。ただ、最適な選手の組み合わせを見いだし、試合を重ねて連携を高めていけば、レイカーズのバスケは良くなっていくはず。長いシーズンはまだ幕を開けたばかりだ。