中を制しシュートセレクションで上回った三遠、今シーズン最多得点で横浜に勝利

2018/11/08
Bリーグ&国内
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三遠ネオフェニックス

文=丸山素行 写真=B.LEAGUE

元NBAチルドレス合流を前に調子を上げる三遠

横浜ビー・コルセアーズが三遠ネオフェニックスをホームの横浜国際プールに迎えた平日ナイトゲーム。元横浜のウィリアム・マクドナルドが11本のフィールドゴールをすべて成功させるなど、インサイドで主導権を握り、その強みを生かしてチームバスケットを機能させた三遠が97-90のハイスコアリングゲームを制した。

試合開始4分で16-16、ランニングプレーとペイントエリアでの得点を高確率で互いに決める打ち合いに。だがタイムアウトを使ってディフェンスを修正した横浜は、高島一貴のスティールからのワンマン速攻など6-0と走り、29-26と先手を取った。

第2クォーターに入ると、互いに最初のオフェンスが24秒バイオレーションになるなど、守り合いを予感させたが、マクドナルドがこのクォーターだけで7本のシュートをすべて沈めた三遠の得点ペースは落ちない。開始4分、太田敦也のポストプレーで逆転すると、ゾーンを攻略しインサイドを支配した三遠が51-41と2桁リードで前半を終えた。

「ディフェンスができない時間帯が続いてくると、頭が下がり選手の強度が落ち始めて、オフェンスに悪影響が出てきてしまう」と、横浜のトーマス・ウィスマンヘッドコーチは12-25と失速した第2クォーターを振り返る。横浜はハーフタイムが明けてもなかなか立ち直れない。

三遠ネオフェニックス

横浜の猛追を浴びるも、逆転は許さず

後半の三遠は、鈴木達也や田渡修人がボールをプッシュし、ゾーンを形成させる前に自らフィニッシュまで持っていった。藤田弘輝ヘッドコーチは「トランジションとそこからのセカンダリーは、僕らがオフェンスで一番大事にしてること」と話し、「ミスでもメイクショットでもチャンスがあったら走ろうとやっています。ゾーンだとしてもそこを狙っていこうとチームで統一していて、それを選手たちが表現してくれた」と続けた。

田渡修人の3ポイントシュートでリードをこの日最大の14点としたが、その後はオープンなシュートを外して突き放すチャンスを逸し、横浜の反撃を受けることに。川村卓也の3ポイントシュート、ジャボン・マックレアのセカンドチャンスポイントとこの2人に18点を許し、点差を縮められた。

三遠が7点をリードし第4クォーターを迎えたが、ロバート・ドジャーが9得点を挙げれば、マックレアも10得点を挙げるなど、互いに得点を奪い合い時間が過ぎていった。

三遠は横浜の0に対して、4ターンオーバーを犯すなど、大事なところでのミスが響き、残り1分38秒に竹田謙の3ポイントシュートを浴びて3点差まで迫られた。それでも同点を狙った細谷将司のタフな3ポイントシュートが外れたのに対し、三遠はマクドナルドが鈴木とのピック&ロールからイージーシュートを決めて勝負を決めた。

三遠ネオフェニックス

「チームで我慢できて勝ち切れたのはすごく良いこと」

勝利した三遠の藤田ヘッドコーチは「ここ最近で一番我慢できた試合だと思います」と、追われる展開にも試合をコントロールし続けられたことを勝因に挙げた。「嫌な時間帯のターンオーバーで相手に得点を許してしまったり、フリースローも22対12と嫌な要素がたくさんあったんですけど、その中でチームで我慢できて勝ち切れたのはすごく良いことだと思います」

一方、敗れたウィスマンコーチは「平均確率よりも良くシュートを成功され、97点取られてしまった。自分たちのディフェンスは今リーグでも一番下だと思う。ディフェンスをどうにかしないと、この穴から抜け出せない」と、決してオフェンス上位ではない三遠に大量失点を喫したディフェンスを敗因に挙げた。

三遠はフィールドゴール成功率59.7%を記録。97得点は今シーズンここまで最多。オープンショットを決めきれない場面もあったが、インサイドで優位に立ち、連動したボールムーブから良いシュートセレクションを選び続けたことが、これらの数字を作り出した。

開幕戦に勝利した後に6連敗を喫するなど、出だしでつまずいた三遠だが、この2週間は3勝3敗と調子を上げつつある。さらに今回は帯同しなかったが、Bリーグ初年度にインパクトを与えた元NBAプレーヤーのジョシュ・チルドレスと契約を結んだこともあり、これから三遠の巻き返しが始まる気配だ。