指揮官の信頼を得た横浜ビー・コルセアーズの田渡凌「俺はこんなものじゃない」

2018/11/07
Bリーグ&国内
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田渡凌

文=丸山素行 写真=B.LEAGUE

自身の活躍より「最大の目的は勝つこと」

横浜ビー・コルセアーズは開幕からここまで3勝9敗と今シーズンも苦戦を強いられている。負け試合の半分以上が7点差以内での敗戦で、若返りを図った結果としての経験不足も少なからず影響している。そんな中、2年目を迎えたポイントガードの田渡凌は先発の座を確保し、プレータイムも増加。平均得点は2桁に乗り、ほぼすべてのスタッツで昨シーズンを上回っている。

11月3日に行われた新潟アルビレックスBBとの第1戦で13得点10アシストのダブル・ダブルを記録した。得点については「ジャンプシュートが入るという自信はあります」と力強く語り、アシストについても「打つ前にドライブして周りを探そうと意識して、それがアシストにつながっていると思います」と語る。

1試合2桁得点は今シーズンすでに7回目。細谷将司に代わり先発を任されるようになったのも、得点力のあるポイントガードとして頭角を現しつつあるからだ。その飛躍を支えるのは、「昨シーズンの自分を超える」という意識の高さ。さらには自分の色を出すことを目標に掲げる。

田渡凌

グリフィンとのワークアウトで得た境地

今シーズンの飛躍を可能にしたのは「昨シーズンにできなかった分を見返すことがテーマ」と田渡が言う、リベンジへの強い気持ちだ。「これだけ練習してるんだから、俺はこれだけできるんだというのを毎試合証明しないといけない。富樫勇樹はこれがあってとか、お兄ちゃん(田渡修人)は3ポイントがある、川村(卓也)さんだったら得点が取れるとか、他のチームの人たちにこのリーグの中で、『田渡はこうだぞ』というのを認めてもらいたいです。『俺はこんなものじゃないんだぞ』というのを見せれたらなと」

「最大の目的は勝つことで、出してもらっている以上は勝たなきゃ意味がない」と田渡は話す。この強い気持ちは、ピストンズに所属するNBAトッププレーヤーの一人、ブレイク・グリフィンに教わった。

「この夏、アメリカでトレーニングした時にグリフィン選手とワークアウトするチャンスがあって、いろいろ教えてもらったんです。どんなに活躍しても、どんなにダメな試合があっても、とにかく次の試合の準備をしないといけない。フィルムを見て反省して、身体のケアをして次の試合に挑まないといけないと。だから今はどんなに良いプレーをしようが別に終わったことだし、次の試合でもっと活躍できるように、もっとチームを勝たせられるように何をしたらいいのかというのを考えるようにしています」

世界のトップ選手との練習で大いに刺激を受けた田渡。その彼がコート上で自分の色を確立し、どこまでも結果にこだわってプレーすることで、横浜も自ずと向上していくはずだ。