秋田ノーザンハピネッツ

序盤の攻防を制し、要所を締めて逃げ切り

サンロッカーズ渋谷vs秋田ノーザンハピネッツの第2戦。初戦では自滅し、前半に21点の大量ビハインドを背負う完敗を喫した秋田だったが、この日は立ち上がりの悪さを改善した。SR渋谷を上回る強度の高いディフェンスを披露し、第1クォーターだけで6個のターンオーバーを誘発。高確率で3ポイントシュートを許したものの、スティールからの速攻やターンオーバーからの得点で上回り、第1クォーターを23-18で終えた。

互いに個人技がディフェンスを上回ってスコアし合う中、次第にゴール下の粘り強さが目立つ秋田が主導権を握る。ジェームズ・マイケル・マカドゥやケビン・ジョーンズら強力なインサイド陣に攻め込まれても、ヘルプマンが手元を狙ってファンブルを誘う。さらにファウルをせずにギリギリのところで我慢し、ハリーバックをして速攻を防いだことでオフェンスにもリズムが生まれた。そして、連動したハーフコートオフェンスやアーリーオフェンスから伊藤駿、田口成浩、長谷川暢が3ポイントシュートを射抜き、7点をリードして試合を折り返した。

後半のファーストプレーで秋田がスティールから速攻と最高のスタートを切るも、ベンドラメ礼生がパスを先読みし、連続スティールと一歩も引かない。そして、SR渋谷は前半で2桁得点を挙げていたマカドゥのインサイドプレーを強調して追い上げた。しかし、これまでに何度も1ポゼッション差に迫ったが、大事な場面でシュートを決められず、さらにターンオーバーから失点と捕まえ切れない。ラストポゼッションもマークが甘くなり、伊藤に3ポイントシュートを許して、7点差のまま最終クォーターを迎えた。

結果から言えば、2、3ポゼッション差で推移するこれまでと同じような展開が最後まで続いた。最大のスコアリングランは秋田が8、SR渋谷が6で、互いに大きな流れをつかむことはなく、終始決められたら決め返す展開となった。そして、残り2分を切った場面で長谷川がタフなフローターを沈め、9点差にしたところで勝負アリ。最後までこのリードを守り抜き、最終スコア95-88で勝利し、前日のリベンジを果たすとともにSR渋谷の開幕からの連勝を3で止めた。