田中大貴

開幕節の課題だった立ち上がりの悪さを修正。序盤に主導権を握り逃げ切り

10月7日、アルバルク東京は今シーズンからホームとなる代々木第一体育館での開幕戦で千葉ジェッツと対戦。クラブ主管試合ではリーグ最多記録となる8,919名の観客が詰めかける試合を78-66で制した。

この試合、A東京は出だしからフィジカルな激しいディフェンスでリズムをつかむと、サイズのアドバンテージを生かしてゴール下を制圧。第1クォーターで26-12と先行すると、その後も常にリードを保つ危なげない展開で逃げ切った。

A東京は開幕節、敵地で信州ブレイブウォリアーズと対戦し1勝1敗だったが、第1戦が12-19、第2戦が15-21と、2試合ともに出だしが良くなかった。そこを改善できての快勝を受け、指揮官デイニアス・アドマイティスはこう試合を振り返る。「出だしからエネルギーが大事とチームのみんなに話しをした結果、しっかりと第1クォーターで主導権を握る戦いができました。第1クォーターでメンタルのミスをなくすことが課題でこれもクリアできたと思います。前半で相手をロースコアに抑え、リバウンドをしっかり取れていたのは勝因の一つです。オフェンス面ではシステムの中で、ボールをシェアすることが機能して点数が伸びました」

チームの大黒柱である田中大貴は「入りから自分たちでこれをやろうというところを遂行できました。みんな集中していてディフェンスでしっかり入れたのが試合のペースを握れた要因かなと思います」と、勝因について語る。

また、9,000人近い観客については、足を運んでくれた人々への感謝を強調する。「これだけのお客さんの前でプレーできるのは、選手としてこんなにありがたいことはないです。レギュラーシーズンの中のただの1試合かもしれないですが、個人的にもすごく高まるものがありました」

開幕前に語っていたアタックモードを有言実行中、3試合続けてシュート本数は2桁に

田中自身のプレーに関して言うと、攻撃の起点として4アシストを挙げる一方、フィールドゴール10本中2本成功で4得点と本領発揮とはならなかった。だが、これで開幕から3試合続けてフィールドゴール試投数は2桁に達している。開幕前のインタビューで「シュート本数にもこだわって常にアタックモードで行ける試合をどんどん増やしていかないといけない」と語っていたことを有言実行している。

特に第1クォーターでは6本のシュート本数を記録。課題となっていたスロースタートを解消すべく、出だしから自ら積極的にアタックして、チームを牽引していく姿勢を強く感じさせるプレーだった。

「シュートが入っていないのであまり手応えはないですが、これを続けて確率良く決められるようにしていきたいです。そして、この姿勢でシーズンを通してできるようにする。たとえシュートが続けて入らなくても、打ち続けるマインドを持ってやろうと思っています。他にも得点を取れる選手はいますし、バランスを見ながらやれるのは自分の武器なのでそこは状況をよく見てプレーしていく。でも自分がアタックモードになっている時はチームも良い方向に行くと思っているので続けていきたいです」

このように田中は、自身の掲げている今シーズンのテーマについての手応えを語る。田中本人も言及するように、A東京にはこの試合で2桁得点を挙げたセバスチャン・サイズ、ジャスティン・コブス、アレックス・カーク、小酒部泰暉など得点力のある選手は豊富だ。しかし、それでも田中が積極的に仕掛けていくのは相手にとって脅威でしかない。千葉もリベンジを狙いより激しく仕掛けてくれることが予想される今日の第2戦、A東京が連勝を達成するためには、田中がアタックモード全開でチームを引っ張っていくことが必要なはずだ。