千葉ジェッツ

大阪の粘りに苦しめられるも逆転を許さない

Bリーグ開幕節、千葉ジェッツvs大阪エヴェッサの第1戦。前日練習で手を痛めたクリストファー・スミスは欠場となったが、強度の高いディフェンスを軸に終始リードを保った千葉が77-67で勝利した。

千葉はリバウンドへの意識が高く、オフェンスリバウンドで9-1と圧倒。セカンドチャンスポイントで上回り、フリースローを12本も獲得するなど先行したが、8本放ったすべての3ポイントシュートが外れて失速。大阪に4本中2本の3ポイントシュートを決められ21-19で第1クォーターを終えた。

富樫勇樹がこの試合最初の3ポイントシュートを決めると、続くポゼッションで原修太がオフェンスファウルを誘発し流れを引き寄せる。一人でマークマンを守り、さらにスコアラーのディージェイ・ニュービルに対してはショウディフェンスで自由を与えず、苦し紛れのパスをカットしていくなど千葉はディフェンスが機能。しかし、ニュービルが次第にそのディフェンスにアジャストし、自らが起点となってイージーシュートの機会を作り出して追撃していった。

富樫が前半だけで15得点を記録した千葉が36-32とリードして迎えた後半、連続ブロックショットでギリギリのところで失点を防ぐと、富樫のキックアウトからヴィック・ローの3ポイントシュート、さらに富樫との合わせからジョン・ムーニーがダンクと、連携プレーが決まりだし、この試合初めてとなる2桁のリードを奪った。

それでもニュービルは慌てない。ドライブからのキックアウトで3ポイントシュートをお膳立てし、自らもフローターを決めて1ポゼッション差に迫る。しかし、ニュービルがベンチに下がると、個で打開できなくなりズレが作れず、リング付近のシュートも決めきれずに8点ビハインドで最終クォーターを迎えた。

その後、ムーニー、ヴィック・ローの連続3ポイントシュートでリードを2桁に乗せると、前線からのトラップディフェンスでボールを奪い、二上耀がイージーレイアップを決め、千葉が開始約4分でリードを14点に拡大した。そして、これまでと同じようにアイラ・ブラウンやニュービルの3ポイントシュート成功で大阪が追撃し、2ポゼッション差に迫った場面もあったが、大事な場面でのターンオーバーが響き、10点差で試合終了の時を迎えた。

敗れた大阪の指揮官、マティアス・フィッシャーは20を数えたターンオーバーの多さを敗因に挙げたものの、良い試合をしたと一定の評価を与えた。千葉のジョン・パトリックヘッドコーチは「ターンオーバーとオフェンスリバウンドの差。きれいにいかなかったけど、ディフェンスは良かった」と試合を総括した。