八村塁

25分のプレータイムで13得点9リバウンドを記録

9月30日、『NBAジャパンゲームズ2022』第1戦が行われた。昨シーズンの優勝チームであるウォリアーズと、八村塁を擁するウィザーズの対戦とあって、さいたまスーパーアリーナは試合前から熱気に包まれ、選手が出てくるたびに、ウォーミングアップのシュートが決まるたびに大歓声が上がった。

試合は96-87でウォリアーズが勝利。それでも八村は25分のプレータイムで13得点9リバウンドを記録。試合開始直後にステフィン・カリーとのルーズボール争いでフロアにダイブしてマイボールにするなど『地元』での試合で大いにハッスルする姿を見せた。

彼にとってホームでの試合であることに「ホームだったのかな、皆さんウォリアーズの応援をしていたみたいで」と笑ったが、「僕にもウィザーズにもファンの方がたくさんいらっしゃって、皆さんの前でプレーできてうれしかったです」と続ける。

「去年もオリンピックで帰って来て、さいたまスーパーアリーナでプレーしたんですけど、その時は観客がいませんでした。日本の皆さんの前でNBAとして試合できるのがうれしかったですし、日本とNBAが近づいていることも良かったと思います」

開幕はまだ20日後のプレシーズンマッチとあって、選手たちは調整段階。ステフ・カリーは13分、ブラッドリー・ビールは17分と出場時間が短く、若手にも多くのチャンスが与えられたが、その中でも八村の仕上がりは早く、今の時点でもパワー、スピードともに十分なパフォーマンスを見せた。

「オフェンスもディフェンスもできるプレーヤーを目指してきたので、今日は良い活躍ができたと思います。試合は負けてしまいましたが、これからもそれを意識してやっていきたい」と八村は言う。

「日本とNBAがどんどん近づいていると、僕が小さい頃からと比べて感じているので、これからもっとNBA選手が出てきたら僕もうれしいので、高い気持ちを持って挑戦してほしいと思います。大きな目標を持つこと、いろんなことに挑戦することが大事。怖がらずに、どんどん挑戦してほしいです」