ジェイレン・ブラウン

「期待通りにいかないけど、それが人生だからね」

昨シーズンにNBAファイナル進出を果たしたセルティックスは、指揮官イメイ・ユドカ抜きで新シーズンを迎えることになった。ユドカはクラブ内で『不適切な関係』があったとして処分を受け、チームを外れたからだ。

こうしてアシスタントコーチのジョー・マズーラを暫定ヘッドコーチに据えてチームは始動し、初日は何のトラブルもなく過ぎ去ったが、見えないところに戸惑いや機能しない部分はあるのだろう。マーカス・スマートは「僕らにとっては地獄だよ。少々混乱している」と話している。

マズーラは「今日はみんな一緒にコートに立てるだけでいいと思っていた。今、自分が何をすべきなのか迷ってしまうこともあるが、私はこのチームのみんなと一緒にいるのが好きで、みんなにもそう感じてもらいたい。日々の練習を大事にして、どんなステップも飛ばさずに仕事を進めていく」と語る。

それでもベテランのアル・ホーフォードは「昨シーズンの最後と変わらない感じだ。まだ初日の練習を終えたに過ぎないし、何人かが欠けているけど、良い雰囲気だよ」と話している。

一つポジティブなのは、ユドカの問題が起きるまではセルティックスの最大の問題と見なされていた、ジェイレン・ブラウンの元気な姿が見られたことだ。彼はこの夏、ケビン・デュラント獲得のために交換要員と見なされていた。ストレスだったのは間違いないが、気持ちを切り替えてチームに合流している。

ブラウンは「チームメートともオーナーとも話した。僕は常にクラブ内のいろんな人たちとコミュニケーションを取っているから、何も問題はないんだ」と言い、こう続けた。「僕が言えるのは、ここにいる以上はプレーする準備ができているということ。おそらく人生で最も良いぐらいコンディションが良いから、シーズンが始まることにワクワクしているよ」

もちろんブラウンも、ウドカの不在にはショックを受けている。だが、これも受け入れて前進する覚悟だ。「すべてを把握しているわけじゃないのでコメントしづらいけど、僕たちにできるのはベストを尽くすことだけだ。僕だけじゃなく、全員が試される。結果がどうなるかはいずれ分かるよ。期待通りにいかないけど、それが人生だからね」