女子日本代表

何度か流れをつかむも、その都度突き放すカナダの安定感に屈す

女子ワールドカップ4日目、バスケットボール女子日本代表がカナダ代表と対戦した。

ここまで出だしで苦戦してきた日本は固定していたスターティングラインナップを変え、宮崎早織、東藤なな子、赤穂ひまわり、髙田真希、渡嘉敷来夢が先発を務めた。パスの精度が低く、ターンオーバーを連発したものの、宮崎のキックアウトから渡嘉敷が3ポイントシュートを沈めて日本が先制。開始約5分で5-5と、出だしの悪さは解消された。

しかし、次第にカナダの高さに苦戦しインサイドでの失点が続くと、連携プレーが噛み合わずに得点も伸び悩んだ。オコエ桃仁花がオープンの3ポイントシュートを決めるも、個人2つ目のファウルでベンチに下がらざるを得なくなるなど波に乗れず、12-20で第1クォーターを終えた。

第2クォーター序盤、3ポイントシュートを警戒する相手に対し、ドライブを効果的に使って6-0のランで猛追。しかし、ガード陣への徹底したディナイディフェンスによって足が止まり、さらにリング付近のシュートを決めきれずに再び失速していった。

守備では純粋な1on1を止められず、セカンドチャンスも与えてしまう。そして、前半だけで10ターンオーバー、9スティールを許したように、カナダのプレッシャーに飲み込まれた日本は軽率なパスミスを繰り返し、ターンオーバーからの失点が増えたことで25-41と大量ビハインドを背負った。

後半に入ってもカナダのペースは続き、開始2分で点差は20の大台に。それでも、シュートタッチの良いオコエが2本連続で3ポイントシュートを沈めると、平下愛佳が速攻で続く。さらにアグレッシブなディフェンスも復活して、24秒バイオレーションを誘発して、13点差まで詰め寄った。

ここで一気に1桁差に戻したい日本だったが、この後が続くなかった。アドバンテージのあるインサイドアタックでスコアを許すと、要所での3ポイントシュートも決められ、再び20点のビハインドを背負った。そして、最後までカナダの堅守を崩すことができず、日本の理想のバスケットを封じられ、最終スコア56-70で敗れた。

これで日本は1勝2敗と黒星が先行。決勝トーナメントに進むためにも、明日のフランス戦では必勝が求められる。