移籍したマルカネンに代わる先発スモールフォワードの有力候補
キャバリアーズがディーン・ウェイドと契約を結んだと『AP通信』が報じた。内容は3年総額1850万ドル(約28億3400万円)で、保証は1650万ドル(約25億2800万円)になる。6月にチームは4年目の契約オプションを行使したことで、ウェイドは新シーズンが現行の契約最終年となっていた。
25歳のウェイドは、カンザス州立大出身で2019年に2ウェイ契約でキャバリアーズに加入。プロ1年目は傘下のGリーグ、カントン・チャージで主にプレーし、NBAでは12試合出場に留まった。しかし、2年目になると先発19試合を含む63試合出場で平均6.0得点3.4リバウンドとローテーション入りを果たした。終盤に膝の故障で離脱したが、昨シーズンも先発28試合を含む58試合に出場し、平均5.3得点、2.9リバウンドを記録した。
今オフ、キャバリアーズはトレードでジャズからリーグ屈指の若手スター選手であるドノバン・ミッチェルを獲得したが、交換要員の一人として先発スモールフォワードのロウリ・マルカネンを放出した。206cmのウェイドは、マルカネンに代わる先発の有力候補の一人と見られている。
攻守に渡って身体を張ったハードワークを続けることでウェイドは首脳陣からの信頼を獲得し、2ウェイ契約から念願の複数年契約を勝ち取った。大黒柱のミッチェルに加え、インサイドにも昨シーズンにオールスター選出のジャレット・アレン、昨シーズンに新人で平均15.0得点、8.3リバウンドのエバン・モーブリーを有するキャバリアーズは、新シーズンで大きな飛躍が期待されている。
スター選手たちがうまく噛み合うためにはスタッツに残らない泥臭い仕事を遂行する選手の存在が不可欠。チームの潤滑油となれるウェイドがキーマンとなるかもしれない。