初戦に向け「しっかり良い形で、内容も良く勝ち切ることで次に繋がります」
バスケ女子ワールドカップ2022は本日から開幕し、日本代表は初戦でマリと対戦する。日本の大黒柱であるキャプテンの髙田真希にとってワールドカップは今回で通算4度目だ。五輪を含め大舞台での経験が豊富な日本のリーダーは前日練習の終了後、「ようやく始まるんだという実感が湧いてきました」と心境を語った。
インサイドの要として長年、日本代表をハードワークで支えていたベテランは、申し分のない状態で試合に臨めると手応えを語る。「個人的にはすごく良いかなと思います。テストマッチでも点数は取れていますし、リバウンドとかディフェンスに対して身体を張ることもしっかりできている。あとはしっかり自分自身がリーダーシップを取って、チームを引っ張ることが大事です」
髙田が触れたように、日本はオーストラリア入りしてから、あくまで調整がメインのテストマッチではあるが、フランス、ベルギーという強豪相手に連勝した。大会前の貴重な実戦の機会で結果を出せたことの収穫を語る。「テストマッチですけどしっかり勝ち切れたことは自信にもなります。すべてを出しているわけではないですが、やってきたことが通用する手応えを得ることができました」
その一方で課題をこう続けた。「やっぱりリバウンドですごくやられてしまって、悪い流れになってしまうことが多かったです。リバウンドはすごく鍵になると感じました」
そして、「しっかり良い形で、内容も良く勝ち切ることで次に繋がります」と重要視する初戦の相手、マリの印象を語った。「身体能力がすごく高いです。自分たちが苦手とするフィジカルの部分ですごくガツガツ来るので、そこで受け身になってしまうとやられてしまいます。とてもアグレッシブで、相手がやりたいことをやらせてしまうと波に乗らせてしまい、自分たちのリズムでバスケットができなくなってしまいます」
東京五輪での銀メダル獲得によって、日本に対する世界のバスケットボール界の見る目は大きく変わった。それは髙田も強く実感しており、だからこそ今大会でもしっかり結果を残すことの意義を強調する。
「海外のメディアからインタビュー受ける回数もすごく多いですし、そこでは『東京オリンピック』という言葉が必ず出てきます。そういったところですごく注目してもらえていると感じます。ただ、今回しっかり結果を残すことで、東京が一過性のものだったと思われないようにしないといけないです」
さらに髙田はこう締めくくる。「自分たちがさらに成長している姿をいろいろな人に見せたいですし、女子のバスケットが面白いっていうのを見てもらいたいと思います」
女子バスケットボール界全体のさらなる発展のためにも、ワールドカップで再び世界を沸かせないといけない。そう強い思いをもって髙田は今大会に臨む。