エインジCEOはタンクを否定「チャンスが来た時には動く」
キャバリアーズからジャズに移籍したコリン・セクストンと今年のNBAドラフト1巡目14位指名のルーキー、オチャイ・アグバジが入団会見に臨んだ。
まだチームに合流したばかりだが、セクストンは「ここの朝日や夕日を眺めるのは最高だよ」とユタの環境を気に入っている様子で、新しいヘッドコーチとなるウィル・ハーディや新たなチームメートと会話した感想を「若いチームでエネルギーに満ちている。常に成長する意思を持っているチームで、楽しくやれそうだ」と語る。
昨シーズンのセクストンは膝の故障により早々に戦線離脱して11試合の出場に留まったが、移籍が散々取り沙汰される中で「エージェントからは、キャブズに残るにしても移籍するにしても、NBAのチームでプレーできるのは間違いないから、落ち着いて待つよう言われていた。実際、僕は自分のコンディションを整え、改善すべきことに取り組みながら結果が出るのを待った」と振り返る。
またアグバジは、ドノバン・ミッチェルとのトレードの一部に組み込まれたことに驚きながらも、「最初にトレードのことを聞いて『これがNBAの洗礼か』と思ったよ」と言う。「1分もプレーしていないのに、もうトレードされた。でも僕にとっては良い機会だ。どのチームに行ったとしても僕にとってはチャンスだから、最大限に活用してみせるよ」
カンザス大の一員としてNCAAトーナメントを制し、ファイナルフォーのMVPとなったアグバジはモチベーションに満ちている。セクストンは膝の状態を「100%」と明かし、新天地での復活に燃える。トレードされたもう一人のラウリ・マルカネンは、ユーロバスケットでフィンランドをベスト8に導き、自信を付けてジャズに合流するはずだ。
ドノバン・ミッチェルとルディ・ゴベアの放出で、ジャズは再建に舵を切ったが、アグバジが「このチームがもともと持っていた文化を発展させ、前進させたい」と語ったように、若いチームはモチベーションに満ちている。
ジャズのバスケットボール部門CEOを務めるダニー・エインジは、「多くのチームがただ負け続けてドラフトに賭け、成功したり失敗したりを繰り返してきたが、我々はそれをやるつもりはない。私はそれをやるには歳を取りすぎているしね」と語る。
63歳のエインジは、自分の目が黒いうちにジャズ再建を果たすつもりだ。「我々はこの先の何年も使えるドラフト指名権を持っているが、チャンスが来た時には動く」と彼は言う。セクストンやアグバジが良いベースを作れば、ジャズは指名権を大胆に使って一気に強力なチームを作り上げるつもりのようだ。