外国籍以外の得点源を増やす補強を敢行し、戦力アップ
Mr.バスケットボールこと佐古賢一ヘッドコーチ体制1年目となった昨シーズン。大きく負け越しはしたものの、地区最下位が続いた過去に比べると光が射し込むシーズンとなった。リーグ屈指の強力インサイドコンビ、ショーン・ロングとデモン・ブルックスは継続となり、昨シーズン以上の競争力は保てるだろう。一方、昨シーズンに苦しんだ外国籍選手以外の得点力はテコ入れが行われた。山口颯斗、葛原大智といった主力ウイング選手が退団。サンロッカーズ渋谷から高橋耕陽、富山グラウジーズからフィリピン代表のドワイト・ラモスを獲得。昨シーズンは、橋本竜馬と寺園脩斗といったポイントガードがハンドリングする場面が多かったが、プレーメーカーである高橋とラモスの加入で戦術の幅が広がる。これまで、ヘッドコーチ交代が頻発し、チームカルチャーという土台が育たなかった北海道だが、佐古ヘッドコーチの下、クラブ創設から知るベテラン桜井良太や、4シーズン目を迎える橋本がチームを引っ張り、初のチャンピオンシップ進出に向けた挑戦が始まる。
今シーズンも昨シーズン同様に課題となるのはオフェンスよりもディフェンス。良いディフェンスをすることが良いオフェンスに繋がるという原理原則を考えれば、ディフェンスの出来が勝ち星に直結すると言っていい。個々のディフェンス能力は決して低いと感じないため、いかにチームとして40分間守れるかに注目したい。
所属選手一覧
注目選手
橋本竜馬
今シーズンもキャプテンとして精神的支柱を担う橋本。ハードワークと気持ちの入った熱いプレーでチームメートのみならず、会場全体の空気を変えることができる。昨シーズンは、よりアグレッシブにリングにアタックして行く姿が見られ、得点面でもチームへの貢献度が高い。
高橋耕陽
チーム唯一の道産子プレーヤー。決して悪いわけではなかったが、ここ2シーズンは本来の持ち味を十分に発揮できたとは言えない。日本人選手の中でも得点源として見込まれるが、ディフェンスでの貢献も必須。生まれ育った地で、初心に立ち返り『北海道の顔』と言われるほどの活躍を期待したい。
ショーン・ロング
誰が付けたかニックネームは『ビースト』。その名の通り、昨シーズンは得点王を獲得、さらにリバウンドランキング2位と暴れ回った。盟友ブルックスは、ケガでシーズン序盤の欠場が濃厚なため、ロングの働きがチームの勝利の鍵を握ることになる。昨シーズンの活躍で警戒される存在となったが、それをものともしない強さを見せてほしい。
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