守備の次は攻撃!オフェンシブな補強へ舵を切る

リーグを驚かせた大補強とカイル・ミリング指揮官の下、9勝から29勝へと勝率を大幅に向上させた広島ドラゴンフライズ。ディフェンスに重きを置くミリングヘッドコーチの戦略を遂行し、ほぼリーグ最下位であったディフェンシブレーティング(100回攻撃された場合の平均失点)はリーグ11位まで大きく上昇。新シーズンは、このロスターにしては低調であったオフェンシブレーティング(100回攻撃した場合の平均得点)を向上させるための補強がなされた。トルコリーグにおいてストレッチビッグ(3ポイントを得意とするビッグマン)として活躍したケリー・ブラックシアー・ジュニア、移籍した帰化選手トーマス・ケネディの戦力的穴はアジア特別枠のジャスティン・バルタザールで補強。琉球ゴールデンキングスで最高の得点期待値(その選手でオフェンスが終わった場合の平均得点)を誇っていたドウェイン・エバンスを獲得し、アジア特別枠を含め外国籍選手全員が3ポイントラインからアタック可能となった、オフェンシブな補強で新シーズンを迎える。

プレシーズンのアルバルク東京戦においては、ドウェイン・エバンス&ニック・メイヨの4outから5outへ移行する戦略が噛み合っていたため、インサイド陣は堅実だろう。注目のアジア特別枠、ジャスティン・バルタザールはエバンスとプレースタイルが似ているため、セカンドユニットでの起用だと予想。ケリー・ブラックシアー・ジュニアをセンター起用、ニック・メイヨをパワーフォワード起用とした場合、スラッシャーのジャスティン・バルタザールをスモールフォワード起用する布陣も充分に考えられる。

所属選手一覧

注目選手

寺嶋良
2チームに渡って2年連続55試合出場。3ポイントシュート成功率は驚異の45.4%、ペイントエリア内決定率は57.1%、得点期待値(その選手で攻撃が終わった場合の平均得点)は1.02点とチャールズ・ジャクソンやニック・メイヨと遜色がない得点能力を誇る日本代表選手。決定率だけではなくアシストも平均4.5本とプレーメーク力も健在。ピック&ロールから派生する選択肢が多く、アンダーすればプルアップ3、先読みすればリジェクト(スクリーンを使う動きとは逆の動きで相手を抜く)、ビッグマンがスイッチすればドライブで置き去りにした上で、ミスマッチへのアシストの選択肢も取ることができる隙のない選手である。

ジャスティン・バルタザール
データ自体は少ないが、プレースタイルはポストアップ可能なストレッチビッグ(3ポイントシュートが得意な外で待つタイプのビッグマン)。キャッチアップ3とそれをフェイクにしたドライブ、前に入られたらターンアラウンドからフェイダウェイ(リングから遠ざかるように後ろに下がりながら打つシュート)をミッドレンジで打つことができる選手。スイッチによるミスマッチまたはスモールフォワード起用によるミスマッチができている場合には積極的にポストアップしてくるだろう。

ケリー・ブラックシアー・ジュニア
昨シーズンはトルコのガラタサライSKに所属しバスケットボールチャンピオンズリーグへ参加した。主戦場はポストであるが、この選手も3ポイントシュートを得意としており、シーズン平均成功率は39.5%。特筆すべきはフリースロー獲得率で、攻撃ポゼッションの内18%の割合で獲得している(Bリーグ基準で考えるとトップ10圏内)。

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