いつものキャンプを送れないマイナスより、日本で得られる経験の方が大切と考える
9月30日、10月2日に埼玉スーパーアリーナで開催されるウォリアーズとウィザーズによるプレーシーズンゲームを日本のNBAファンは心待ちにしている。それは、ウォリアーズの指揮官スティーブ・カーも同じ気持ちだ。
チーム作りの観点のみで考えると、日本への長距離移動の末にプレシーズンゲーム2試合やそれに付随するイベント参加、そして慣れない環境でトレーニングを行うことは理想的な状況ではない。地元ラジオ局『95.7 FM』の番組に出演したカーも「トレーニングキャンプの理想的な進め方ではない」と認める。ただ、そういったマイナス面を上回る経験を今回の来日で選手たちはできるとも強調した。「自分たちでどのように過ごすのか描くことはないが、東京という素晴らしい都市に行けるのは貴重な経験になる」
昨夏、カーはアメリカ代表のアシスタントコーチとして東京五輪に参加し、今回のプレシーズンゲームの舞台である埼玉スーパーアリーナで戦った。しかし、五輪はコロナ禍によって無観客開催となり、チームも厳格な行動制限を課せられていた。それでも今回は、少なくともアリーナを埋め尽くす観客の前でプレーできるのは大きな違いだ。
「トレーニングキャンプにおけるいくつかのマイナスより、東京に行ってバスケットボールを成長させること。日本の人々がステフィン・カリーとチームを応援する姿を見られることの方がはるかに大切だ。興奮する遠征になるだろうね」
カーはこのように語り、日本のファンに会えることを心待ちにしている。彼の期待通り、もしくはそれ以上の熱狂ぶりでジャパンゲームを盛り上げていきたいところだ。