ジャンマルコ・ポッチェッコ

セルビア撃破は「イタリアバスケットボールの歴史で最大の勝利」

ユーロバスケット2022、決勝トーナメント初戦となるベスト16のハイライトはイタリアがNBAのMVPニコラ・ヨキッチを軸とするセルビアを94-86で撃破したことだった。この勝利で最もスポットライトを浴びたのはイタリアの指揮官ジャンマルコ・ポッチェッコだ。

ポッチェッコヘッドコーチは第3クォーター途中に2度目のテクニカルファウルをコールされ、退場処分を受けてロッカールームに下がることを余儀なくされた。しかし、途中から通路脇に姿を見せると、興奮してベンチに行こうとするところをスタッフに制止され、勝利が決まった後にはそれを振り切って選手たちと勝利の抱擁を行った。また、会場裏の通路では次の試合に備えてウォーミングアップをしていたギリシャ代表のヤニス・アデトクンボに抱きつき、その姿がSNSで拡散されて大きな反響を呼んだ。

『ガゼッタ・デッロ・スポルト』の取材に対し、ポッチェッコは「これはイタリアバスケットボールの歴史で最大の勝利だ。私も出場していたアテネ五輪の準決勝でリトアニアを破った試合よりも大きい」と喜びを爆発させた。

さらにこの試合で21得点6リバウンド4アシスト2スティール2ブロックと攻守で大活躍だったニコロ・メッリをこう称賛する。「メッリは世界のベストプレーヤーだと信じている。彼はバスケットボールに限らず傑出したIQの持ち主だ。40年のバスケ歴で彼のような選手を見たことはない。彼はどんな状況になっても何をするのか分かっている」

そして指揮官は試合後、選手たちが勝利のお祝いでやりたいことができるように自身のクレジットカードを渡したと明かし、「選手たちには『間違った暗証番号を教えるな』と脅かされたよ」と冗談を言っていた。ちなみにカードを渡したこと自体は冗談ではなく、試合翌日にポッチェッコが『Sky Sport』の取材を受けている時、セルビア戦で22得点を挙げたマルコ・スピッスがカードを返している。

また、セルビア戦での自身の退場を含め、指揮官は次戦についてこのように語った。「レフェリーたちは素晴らしいが、私の意見では彼らはいくつかミスをした。ただ、私も選手たちもミスをする。フランス戦ではもっとバランスの取れた判定を期待しているし、きっとそうなるだろう」

イタリアにはNBAのスター選手のような絶対的な選手はいないが、スターパワーに頼らない文字通りチーム一丸となった戦い方で勝ち抜いてきた。ルディ・ゴベアを擁するフランスを相手に快進撃は続くか、次戦も見逃せない。