B1で多くの実績を誇るインサイド陣が加入
昨シーズンはチーム史上初めてのプレーオフ進出を果たした福島ファイヤーボンズだが、その成績に甘んじることなく、さらなる戦力アップを図ってきた。昨シーズンに全試合で先発起用されたポイントガードの水野幹太は京都ハンナリーズへ移籍となったが、同ポジションに茨城ロボッツから髙橋祐二、韓国からチョン・ギボム 、2018-19シーズンまで福島に所属しており近年は海外挑戦していた猪狩渉が加入して厚みが増した。サンロッカーズ渋谷からジョシュ・ハレルソン、広島ドラゴンフライズからグレゴリー・エチェニケとB1でも十分な実績のある外国籍を獲得したところに福島の本気度がうかがえる。特にエチェニケは、島根スサノオマジックと広島でB1昇格に貢献した『昇格請負人』である。目標であるB1昇格が、より現実的なものとなるロスターが揃った。
昨シーズンはリバウンドに苦しんだが、ハレルソンとエチェニケが加入したことでリーグ上位クラスのリバウンド力があるチームに生まれ変わった。また、指揮官が佐野公俊に代わったが、バックコートのタレントが揃ったことで昨シーズン同様に速いオフェンスを展開してくるだろう。昨シーズンはややオフェンス傾倒だったため、いかに激しいディフェンスで相手を苦しめることができるかがB1昇格の鍵になる。
所属選手一覧
注目選手
長谷川 智伸
昨シーズンに新たに加わったにもかかわらず、日本人最長のプレータイムでプレーオフ進出に貢献した長谷川。攻守の要だが、なんといっても注目は3ポイントシュート。昨シーズンはアシスト数も増えたので、周りを生かすことで結果的に自身のシュートチャンスも増えることになるだろう。オフェンスに良いリズムを与える存在として期待したい。
村上 慎也
今シーズンは誰が先発ポイントガードに定着するか注目が集まる。チーム創設時からバックコートを支えてきた選手なので『福島のポイントガード=村上』というイメージを持っている人も少なくないだろう。アップテンポなオフェンスを展開するのであれば、村上の武器であるスピードに期待せずにはいられない。
ジョシュ・ハレルソン
B1ではお馴染みのハレルソンがB2にやってきた。かつてはB1でブロック王やリバウンド王を獲得した実績十分な元NBA選手である。インサイドも強い上に3ポイントシュートも高確率で決める器用なタイプなので、エリック・マーフィーやエチェニケといった特徴が異なるインサイドプレーヤーとどう噛み合っていくか注目。
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