女子日本代表

予選ラウンドを3戦全勝の首位で通過

『U18女子アジア選手権大会2022』に挑んでいるバスケ女子日本代表は昨日、予選ラウンド最終戦に挑み、中国代表を76-59で下した。これで日本は予選ラウンドを3戦全勝で終え、今大会の準決勝進出、そして来年に行われる『U19女子ワールドカップ2023』の出場権を獲得した。

今大会、日本代表は予選ラウンドでチャイニーズ・タイペイ、インドネシア、中国と同じグループBに所属。3日連続で戦うタフなスケジュールの中、6日に90-77でチャイニーズ・タイペイを下し、7日には107-35でインドネシアに勝利した。

そして8日に迎えた中国戦。第1クォーターは18-14と接戦となったが、第2クォーターで日本は足を動かしたハードなディフェンスからリズムをつかむ。オフェンスでも5人全員でシュートチャンスを作り出し、ドライブや3ポイントシュートと中と外からバランス良く得点を重ねて、42-25とリードを広げて前半を終えた。しかし、後半になると日本の得点が停滞する。守備の強度を上げた中国を前にパスやシュートの精度を欠き、第3クォーター開始7秒で大脇晴がシュートを決めて以降の4分間はシュートが決まらずに0-8のランを中国に許した。なんとか2桁リードを保っていた日本だったが、その後、相手にキックアウトからの3ポイントシュートとハイローからの得点を許し、第3クォーターを12-24とされて、54-49で最終クォーターを迎えた。それでも、5点差まで迫られた日本に焦りはなかった。オフェンスではコートを広く使ってボールを回し、開始1分で都野七海がディープスリーを射止めると、続くポゼッションでもオフェンスリバウンドをもぎ取った都野が難しい体勢でゴール下をねじ込みリードを広げた。ディフェンスでもチーム全員で足を動かしてズレを作らせず、さらに全員でリバウンドに飛び込むことで相手にセカンドチャンスを簡単には与えない。こうしてリズムを取り戻した日本は第4クォーターを22-10と圧倒して、最終スコア76-59で中国に勝利した。

この試合で横山智那美がチームハイの19得点と5リバウンド5アシスト1スティール1ブロックを記録。他にも八十川ゆずゆが12得点、都野が11得点8リバウンド5アシスト、佐坂光咲が3ポイントシュート7本中3本成功を含む11得点3リバウンド2アシスト、森美麗が10得点と5選手が2桁得点を記録した。

予選ラウンドを首位で通過した日本は、次戦10日の準決勝で韓国vs中国の勝者と対戦する。また、冒頭で触れたように日本は、2023年7月15日から23日にかけてスペインのマドリードで行われる『U19女子ワールドカップ2023』の出場権を獲得した。

U18女子日本代表12名
八十川ゆずゆ(SG/ 167cm69kg/筑波大学1年)
佐坂光咲(SF/ 173cm66kg/ 白鷗大学1年)
大脇晴(PF/ 177cm77kg/ 東京医療保健大学1年)
山本遥香(PF/ 177cm69kg/ 立命館大学1年)
瀬川怜奈(C/ 180cm76kg/ 専修大学1年)
古谷早紀(PF/ 177cm71kg/ 筑波大学1年)
横山智那美(G/ 170cm61kg/ 桜花学園高校3年)
高木美波(F/ 174cm64kg/ 桜花学園高校3年)
森美麗(SF/ 179cm64kg/ 桜花学園高校3年)
薮未奈海(F/ 178cm60kg/ 八雲学園高校3年)
森岡ほのか(SG/ 172cm67kg/札幌山の手高校3年)
都野七海(PG/ 158cm56kg/ 大阪薫英女学院高校3年)