ヤニス・アデトクンボ

2001年にノビツキーが記録した43得点に続く記録

ギリシャ代表はユーロバスケットのグループリーグ4試合を終えて全勝と前評判に違わぬ強さを見せている。エースのヤニス・アデトクンボは3試合目のイギリス戦を欠場したが、翌6日のウクライナ戦で復帰。41得点9リバウンドでチームを99-79の快勝に導いた。

「立ち上がりにスローペースだったのは、みんな昨日の試合でもすべてを出し切って戦っていたから仕方のない面もある。だけど、みんなそれを言い訳にせず後半にチーム一丸で戦った。良いディフェンスから良いオフェンスへと繋いで、ウチらしいバスケができた」と試合後のアデトクンボは語る。

41得点は、2001年にダーク・ノビツキーが記録した43得点に続く記録となるが、アデトクンボはこの感想を求める質問を「僕は自分のパフォーマンスを評価しないようにしている」とさえぎり、こう続けた。

「僕はできる限り楽しみ、できる限り集中しようと考えてコートに出ていくし、あらゆる方法で自分のエネルギーを出そうとしている。もう一つ考えるのは、毎試合が違うもので新しい経験だということ。2019年からしばらく代表から遠ざかっていたからなのか、コーチが僕のモチベーションを高めてくれているからなのか、代表のチームメートと一緒にプレーできるのがすごく楽しいんだ。代表でプレーできる機会を楽しみ、感謝するようにしている」

アデトクンボはここまで大会トップの平均31.0得点を記録。1試合を休養に充てたにもかかわらず総得点でもアレクサンダー・ベゼンコフ(108)とラウリ・マルカネン(102)に続く93得点と驚異的な数字を残している。

これでギリシャはグループ最終戦のエストニア戦を前に首位通過を確定させ、コンディションに余裕を持って決勝トーナメントに進むことができる。欧州制覇に向けて、アデトクンボとギリシャ代表は順調な歩みを進めている。