Gリーグ開幕に先駆けチャンスをつかむ
渡邊雄太がNBAデビューを果たした。10月27日に行われたサンズとのホームゲーム、渡邊は開幕から5試合目にして初めてベンチ登録された。
試合は第2クォーター早々にグリズリーズが20点以上のリードを奪い、そのまま進む一方的な展開に。デビン・ブッカーがケガで欠場したサンズは攻守ともに噛み合わなかった。4クォーター残り4分半、111-86と勝敗が決したところで渡邊がコートに送り出される。この瞬間、渡邊は田臥勇太に続きNBAでプレーする2人目の日本人選手となった。
Yuta Watanabe checks into the game for the @memgrizz with 4:31 remaining in the fourth quarter.@wacchi1013 becomes just the second Japanese-born player in @NBA history to appear in a regular season game (other: Yuta Tabuse in 2004-05). pic.twitter.com/vdiBYGYX6F
— Grizzlies PR (@GrizzliesPR) 2018年10月28日
サンズも試合をあきらめ控えメンバーを投入する状況、渡邊はアグレッシブに2つのリバウンドを奪取。攻めに転じては右ウイングの位置から1on1を仕掛け、フリースローを獲得。これを2本とも確実に決めて2得点を記録した。その直後に速攻から走った渡邊がディロン・ブルックスへ好パス。ブルックスがこのままアシストも付くところだったが、ブルックスはデビューの渡邊に気を遣ったのか、アリウープを狙うパスをリターン。これに反応できずに渡邊にターンオーバーが付いたが、これはご愛敬。
ガベージタイム(勝敗が決した後の時間)でのプレーとなったが、2得点2リバウンドは上々のデビュー。ケガ人が重なり早々に巡ってきたチャンスで結果を出すことができた。Gリーグ開幕を前にグリズリーズでデビューできたのは最高のシナリオと言っていいだろう。今後、信頼を積み重ねて出場機会を増やしていきたい。