3ポイントシュート12本成功で前半を圧倒
名古屋ダイヤモンドドルフィンズがホームのドルフィンズアリーナにライジングゼファーフクオカを迎えた一戦。後半に猛追されるも、3ポイントシュート攻勢で前半を圧倒した名古屋Dが、前半の貯金を生かし90-78で勝利。笹山貴哉の復帰戦に花を添えた。
名古屋Dはここまで全試合に先発出場していたジャスティン・バーレルがベンチ登録を外れ、クレイグ・ブラッキンズが先発に名を連ねた。序盤はともに211cmを超える福岡のツインタワー、ベンジャミン・ローソンとデクスター・ピットマンのインサイドプレーが目立ち、名古屋が追いかける展開に。それでも名古屋Dが福岡のゾーンディフェンスに慣れ始めると、小気味良いパス回しから3ポイントシュートを連発して主導権を握った。
残り約5分、安藤周人がトランジションから3ポイントシュートを沈め逆転すると、マーキース・カミングスとクレイグ・ブラッキンズがそれぞれ2本の3ポイントシュートを沈めリードを2桁に広げた。
33-21と名古屋Dがリードして迎えた第2クォーター、ケガで開幕から欠場が続いていた笹山が登場。ファーストプレーでブラッキンズの3ポイントシュートをアシストしチームに勢いを与えた。その後も名古屋Dのペースで試合は進むが、それを可能にしたのは盤石のディフェンスだった。ズレを作らせず1対1で守り切り、過剰なヘルプも生まれない。ダブルチームに行かないことで、インサイドアウトのパスが出ても常にタフショットを誘発し、福岡に攻め手を与えなかった。
残り3分、早くもこの日5本目となる3ポイントシュートを安藤が沈め点差を20の大台に乗せると、攻守で圧倒した名古屋Dが57-31と大量リードし前半を終えた。
前半の貯金で名古屋Dが逃げ切り
後半に入ると、福岡は津山尚大を筆頭にペイントアタックの機会を増やし反撃を開始。流れの中でインサイドを使い、第3クォーターでピットマンが10得点、ローソンが6得点とアドバンテージを生かした。
17点のビハインドを背負って最終クォーターを迎えた福岡はなおも粘りを見せる。第3クォーターと同様に、流れの中からピットマンを強調する。名古屋Dの後半の3ポイントシュートが15本中わずか1本の成功と不発に終わったこともあり、ジワジワと詰め寄った。残り1分30秒、加納誠也の3ポイントシュートが決まり、8点差と1桁点差まで戻した。
だが直後にカミングスに2本のフリースローを決められ万事休す。前半の大量ビハインドが響き、逆転には至らず初勝利とはならなかった。
今日の勝利で名古屋Dは5連勝を達成。西地区首位の琉球ゴールデンキングスが川崎ブレイブサンダースに敗れたため、1ゲーム差と肉薄。笹山も復帰し、名古屋Dは追撃態勢が整った。