ファクンド・カンパッソ

「不安で眠れない時もあるけど、基本的に冷静でいようとしている」

アルゼンチン出身のポイントガード、ファクンド・カンパッソは昨シーズンまで2年間ナゲッツでプレーしたが、オフにフリーエージェントとなってから現在も所属先が決まっていない。以前は「どうしてもNBAに留まりたいと思うのは、考えが甘いのかもしれない」と語っていたが、母国の『LA NACION』紙の取材に対し、NBAでのプレー継続が最優先事項であるとあらためて強調した。

FIBA国際大会、欧州で輝かしい実績を残してきた31歳のカンパッソは、ナゲッツ加入1年目に65試合に出場し、平均6.1得点、3.6アシストを記録。昨シーズンも65試合に出場して平均5.1得点、3.4アシストを挙げ、バックアップガードとしてローテーション入りしていた。しかし、1年目のプレーオフでは先発9試合を含む10試合の出場で平均27分のプレータイムを得ていたが、昨シーズンのプレーオフでは4試合で平均3.3分のプレータイムと構想外に。そしてナゲッツから再契約のオファーはなく現在に至っている。

「少し不安になる時もある。ただ、今フリーエージェントの多くの選手たちが同じような気持ちであることは分かっている。誰にとっても普通ではないことだからね。不安で眠れない時もあるけど、基本的に冷静でいようとしている。これは自分でコントロールできないことだからね」

現在の心境をこう語るカンパッソだが、NBAで活躍できる自信は持ち続けている。「NBAに残りたい。自分がベストの時、NBAでも戦えることを示したと思う。チームが僕に自信を与えてくれた時、ローテーションの一員になれると感じた。実際、最初のプレーオフでは最後の試合以外は先発を務め、レギュラーシーズンでも多くの試合でプレーしてきた」

ナゲッツ加入前に在籍していたスペインのレアル・マドリードは、カンパッソの復帰を望んでいる。ただ、強烈なラブコールを受けても彼のNBA優先の気持ちに変わりはない。「レドル・マドリードはヨーロッパで最も大きな注目を集められるチームだ。このチームに在籍していたことは僕がNBAでプレーできる助けになった。ただ、今はアメリカに残ることに集中したい」