ベン・シモンズ

具体的な金額については秘密保持契約によって明らかにされず

昨シーズン、チームへの合流を拒否し、欠場を続けていたベン・シモンズとセブンティシクサーズが訴訟問題に発展。そして、シモンズがチーム合流を拒否していた期間における罰金額について和解合意に至ったと『ESPN』が報じた。なお、具体的な金額については、両者が秘密保持の契約を結んだとして明らかになっていない。

2019年、シモンズはセブンティシクサーズと5年総額で約226億7,000万円の契約を締結。本来であれば昨シーズンの年俸は約44億円で、シーズン開幕前に約22億円を受け取っている。だが、セブンティシクサーズはシモンズに対し、欠場したすべての試合を契約違反とみなして罰金を課し、その総額は約26億6,000万円に達していた。

この罰金の支払いの内容について、シモンズの代理人であるクラッチ・スポーツとセブンティシクサーズで合意に至らなかったため、シモンズとNBA選手会は4月に異議申し立てを実施。これから仲裁手続きが始まるところだったが、判決が出る前に和解合意となった。

結局、シモンズはネッツへ移籍後も背中の負傷を理由にコートに立つことはなく、昨シーズンを全休した。3ポイントシュートが皆無という大きなマイナスはあるものの、211cmのサイズと機動力、ボールハンドリングを備えた大型ポイントガードとして2018年から3シーズン連続でオールスターに選出されるなど実績は申し分ない。

ケビン・デュラント、カイリー・アービングの2大エースが共に移籍濃厚とも言われる中で、シモンズはネッツの新たな大黒柱になるべき存在だ。コート外の問題が解決に向かうことでよりバスケットボールに集中しやすい環境となっただけに、新シーズンこそは実際にプレーする彼の姿を見てみたい。