ジョーダン・プール

バンケロ、ワグナー、プールの若手トリオを軸に再建を目指すか

昨シーズンのNBA王者ウォリーズだが、クレイ・トンプソン、ドレイモンド・グリーン、アンドリュー・ウィギンズ、ジョーダン・プールなど、中心選手たちの契約更新時期が迫っている。できることなら4人全員を引き止めたいところだが、ウォリアーズはサラリーキャップ超過によるラグジュアリータックスをすでに総額200億円近く支払っているだけに簡単なことではない。

そのうちの一人であるプールについて『Heavy.com』は、10月15日までに新契約で合意できずに、シーズン終了後に制限付きフリーエージェントになった場合、マジックが獲得に動くという匿名の西カンファレンス首脳陣の見解を紹介している。

「もし、プールが制限付きフリーエージェントになった場合、マジックはウォリアーズが同額を提示できない可能性が大きいことを分かっている。だから、プールにオファーする準備をしているだろう。マジックは多彩なパス能力を生かすためにパオロ(バンケロ)をフロントコートで起用するつもりだ。そうなると、トップレベルのペリメーターでのスコアラーが必要。もし、プールを獲得できれば、パオロ、フランツ・ワグナーが揃う楽しみな若手チームになる」

23歳のプールは昨シーズン、76試合出場で平均18.5得点、4.0アシスト、3.4リバウンドを記録。この実績面からして、プールの再契約には4年、もしくは5年間で1年平均2500万ドル(約33億3500万円)以上が必要という見方もある。ウォリアーズにとって、この金額を捻出するのは厳しい。しかし、一方のマジックは来オフ、サラリーキャップ に約6000万ドル(約80億円)の空きを作れる見込みで、プール獲得に資金面の心配はない。

プールと契約し、サマーリーグなど実戦でオールラウンダーとして非凡な才能を見せているバンケロ、昨シーズンはルーキーながら平均15.2得点、4.5リバウンド、2.9アシストを挙げたワグナーとのトリオを形成できれば、チーム再建に向けて魅力的な構成となる。今後、ウォリアーズの契約問題がますます話題になることが予想されるが、マジックの動きからも目が離せない。