女子日本代表

ディフェンスで我慢し、最終クォーターを圧倒する初戦と同じ流れに

バスケットボール女子日本代表がラトビア代表との国際強化試合『三井不動産カップ2022(宮城大会)』第2戦に臨んだ。

日本の先発は本橋菜子、東藤なな子、赤穂ひまわり、宮澤夕貴、渡嘉敷来夢の5人と、初戦と大きくラインナップを変更。序盤は互いに連携からスコアする拮抗した展開となったが、連続で3ポイントシュートを沈めた日本が先手を取る。開始約4分、3点リードの日本は5人をオールチェンジすると、宮崎早織がチームで初めての3ポイントシュートを成功させ、さらに平下愛佳も3ポイントシュートで続いた。こうしてリズムをつかみかけた日本だったが、ラトビアにタフショットをねじ込まれ、ローテーションが間に合わずに3ポイントシュートを許すなど追撃され、23-20で第1クォーターを終えた。

第2クォーターに入ると、日本は内外から得点した東藤の活躍でリードを広げていく。しっかりとパスを回して相手を揺さぶり、コーナーへのマークが甘くなったところで東藤が3ポイントシュートを射抜く。さらにカッティングからの合わせ、ドライブからのレイアップも決め、東藤は前半だけで14得点を挙げた。初戦のようにはトラップが決まらず数的不利な状況からスコアされ、速攻がほとんど出せない重たい展開となったが、ハーフコートオフェンスの精度で上回ったことで43-31で前半を終えた。

後半に入ると、日本はここまで高確率で決まっていた3ポイントシュートに突如当たりが来なくなり、約6分半で2得点しか奪えずに失速。それでも、堅いディフェンスで我慢し失点を最小限に抑えると、途中出場の本橋が3ポイントシュートにプルアップと個で打開し、2桁のリードを保った。

最終クォーターに入ると、日本の3ポイントシュートが爆発。ドライブからのキックアウトなど、しっかりとシューターが打ちやすいシチュエーションを作り出し、オコエ桃仁花が連続で3ポイントシュートを沈めた。さらに髙田真希が合わせからフリースローを獲得すると、オコエがこのクォーターで早くも3本目の3ポイントシュートを射抜いた。こうして、開始約2分半で11-2と走った日本はリードを20点の大台に乗せて勝負を決めた。

最終スコアは74-48。3ポイントシュートは36本中14本成功の38.9%と高い数字を残し、ターンオーバーは21本を誘発した。速攻はなかなか出せなかったものの、それ以外の武器で圧倒し、国内では最後となる国際強化試合を素晴らしい形で締めくくった。