ジョエル・エンビード

手の手術を行ったことで代表活動は早くとも来年以降に

先日、セブンティシクサーズのジョエル・エンビードがフランス国籍を取得した。同国代表のGMを務める元NBA選手ボリス・ディアウは、故障さえなければ9月に行われるユーロバスケット2022に乗り気だったと明かした。

オールラウンダーとしてNBAで14年間に渡ってプレーし、スパーズ時代の2014年にNBA制覇を経験したディアウは、フランスのスポーツ紙『レキップ』にこう語っている。「エンビードの帰化申請が受理され、現在はパスポートの発行を待っていることは分かっている。それを手に入れたら、代表チームでのFIBAライセンスの申請手続きを始めることができる。もし、彼が故障をしていなかったら今夏に代表でプレーしたかっただろう。ただ、彼は手の手術をしたことで、まだバスケットボールに復帰できていなかったんだ」

ちなみに欧州選手権のフランス代表は、エンビード以外にも2023年NBAドラフトで全体1位の最有力候補と言われる220cmの18歳、ビクター・ウェンバヤマも故障による欠場が決まっている。

エンビード自身はかつて、NBAでの活動が優先でコンディションに問題がなければ代表でのプレーに興味があると語っていた。フランス国籍取得後、代表活動について本人の口からコメントは出ていないが、2024年に地元パリ五輪を控える代表チームが彼の加入を熱望しているのはディアウの言葉からも明らかだ。NBA屈指のビッグマンであるルディ・ゴベアとの強力ツインタワーが実現する日はいつになるか。今後も注目が集まる。