コリン・セクストン

昨シーズンは故障で早々に離脱し、チーム内での序列が大きくダウン

いまだ去就が明らかになっていないコリン・セクストンについて、1年契約のクオリファイングオファーを受けて入れキャバリアーズ残留の可能性が高まっていると、地元紙『Cleave Plane Dealer』の記者、クロス・フェダーが語った。

現在23歳のセクストンは、2018年ドラフト全体8位指名でキャバリアーズに入団すると、ルーキーシーズンから先発の座をつかみ、2020-21シーズンには60試合に出場して平均24.3得点、4.4アシスト、3.1リバウンドとエースの働きを見せた。しかし、昨シーズンは故障により早々に戦線離脱し、わずか11試合の出場に留まった。

セクストンを失ったキャブズだったが、2019年ドラフト全体5位指名のダリアス・ガーランドが高いゲームメーク力を発揮し、得点とアシストでチームハイを記録してキャブズを牽引。チーム自体も昨シーズンは44勝38敗を記録し、レブロン・ジェームズが在籍した2017-18シーズン以来となる勝率5割超えと大きなステップアップを遂げた。その結果、セクストンに代わる新エースとして活躍したガーランドが、今オフにマックス額での契約延長を勝ち取った。また、シーズン途中のトレードでキャリス・ルバートを獲得しており、先発カード陣はこの2人で組めるようになった。そのため、セクストンの重要度は大きく下落してしまった。

キャブズは今オフに入り、セクストンに年俸720万ドル(約9億6000万円)のクオリファイングオファーを提示したため、彼は制限付きフリーエージェントとなっている。しかし、現時点ではどのチームとも契約合意に達していない。

フェダー記者は、セクストンの今後についてこう語っている。「私が報じたキャバリアーズの3年総額4000万ドル(約53億3000万円)のオファーを、彼の陣営が受けるとは思えない。クオリファイングオファーを受け入れ、来オフに無制限フリーエージェントになる可能性の方が高いと思う。昨シーズンに負った半月板のケガは過去のもの。今は健康であることを示し、彼自身の価値を再構築することを目指すだろう」

ちなみにセクストン側は1年平均1800万ドル以上(約24億円)を望んでいるとも伝えられている。故障明けであることを考慮すると、その金額を今の彼に提示するチームが現れない可能性は大きい。未契約のフリーエージェントでは一番の大物とも言われるセクストンが、どんな決断を下すか注目だ。