『ワールドカップ2022』優勝チームが2024年のパリオリンピック出場権を獲得
バスケットボール女子日本代表が東京オリンピックで銀メダル獲得の快挙を成し遂げてから、間もなく1年が経つ。
東京オリンピックを終えてまだ1年しか経っていないが、2024年のパリオリンピックまでは、もう2年を切っている。女子日本代表がパリオリンピックの出場権を獲得するためには2つの道があり、一つは今秋にオーストラリアで開催されるワールドカップで優勝すること。もし、ワールドカップで優勝できなかった場合には、2023年に開催されるアジアカップでベスト4以上の成績を収めて、オリンピック世界最終予選(OQT)の出場権を獲得しなければならない。そして、2024年2月に開催予定のOQTで、所属グループ内4チームのうち上位3チーム以内に入れば、パリオリンピックの出場権を獲得できる。しかし、OQTにはすでにオリンピック出場権を持つワールドカップ優勝国と開催国の出場が義務付けられているため、グループによっては上位2チーム以内が出場権獲得条件になる場合もある。
女子日本代表の指揮を執る恩塚亨ヘッドコーチは、チームの最終ゴールを『パリオリンピックでの金メダル獲得』と掲げている。そのためにも、今秋に行われるワールドカップで優勝して、いち早くオリンピックの出場権を獲得したいところだ。
そのワールドカップは9月22日から10月1日にかけて、オーストラリアのシドニーで開催される。全12カ国が出場し、AとBの2グループ(各6カ国)にて、1回戦総当たりのグループラウンドを行う。各グループの上位4カ国が決勝トーナメント準々決勝に進出し、以降はノックアウト方式のトーナメント戦となる。
グループA:ベルギー(FIBAランキング5位)、中国(7位)、ボスニアヘルツェゴビナ(26位)、プエルトリコ(17位)、韓国(13位)、アメリカ(1位)
グループB:日本(8位)、フランス(6位)、セルビア(10位)、マリ(37位)、カナダ(4位)、オーストラリア(3位)
先日行われた日本バスケットボール協会主催の記者会見に参加した髙田真希は、「今も9月末にオーストラリアで行われるワールドカップに向けて合宿中です」と言い、こう続ける。「そこで金メダルを獲得することができれば、パリオリンピックの出場権も獲得できるので、まずはワールドカップで優勝することを目標に頑張っています」
オリンピックの出場権獲得を目指すとともに、髙田には『日本バスケット界を盛り上げたい』という思いもある。髙田は言う。「本当にたくさんの人に注目していただいているので、これが自分たちにとってもバスケット界を盛り上げられるチャンスだと思っています。そのためにも、ここでしっかり結果を残したいと思います」
女子日本代表は2018年にスペインで行われた前回大会では、ベスト8進出をかけた戦いで中国に81-87で敗れて9位で大会を終え、悔しい思いをした。前回大会の悔しさを晴らすとともに、目標である『優勝』を成し遂げて、パリオリンピックの出場権を獲得してほしい。