ローテーション入りを果たすも、コロナ罹患後に失速した渡邊
ラプターズがフアンチョ・エルナンゴメスを獲得したと『ESPN』が報じた。
スペイン出身、現在27歳のエルナンゴメスは206cm97kgのフォワード。2016年ドラフトで15位指名を受けたナゲッツでNBAキャリアをスタートさせた。ナゲッツで3シーズンプレーし、2019-20シーズンの途中にティンバーウルブズへ移籍。昨シーズンはセルティックス、スパーズ、ジャズの3チームでプレーし、ジャズでは出場した17試合中9試合で先発を務め、平均17.5分のプレータイムで6.2得点、3.5リバウンドを記録した。
今回の契約でラプターズはオフシーズンの上限である20名のロスターが埋まったため、渡邊雄太の移籍が濃厚に。渡邊は今オフ、日本代表の一員としてアジアカップに出場し、平均15.3得点、8.3リバウンド、2.8アシストを記録。唯一の海外組として存在感を表し、日本のベスト8進出に貢献した。しかし、ベスト8をかけたフィリピン戦で右足首を負傷し、準々決勝のオーストラリア戦を欠場することとなった。
昨シーズンの渡邊は4試合で先発出場するなど、ラプターズでローテーション入りを果たした。しかし、新型コロナウイルス陽性判定が出た後は調子を落としてプレータイムが激減。最終的に38試合に出場し、平均11.7分のプレータイムで4.3得点、2.4リバウンド、3ポイントシュート成功率34.2%に留まり、フリーエージェントとなった。
それでも、ウイングスパンが長く献身的なプレーを厭わない、『3&D』プレーヤーとして定評のある渡邊の需要はあるはず。新シーズンをNBAチームで迎えることができるか、渡邊の今後に注目が集まる。