ブロニー

正確な判断力を下す落ち着いたプレーとディフェンス面に好印象の声も

レブロン・ジェームズの長男ブロニー・ジェームズは、偉大な父の影響もあって幼少期から大きな注目を集めてきた。今では、アメリカで最も有名な高校生バスケットボール選手の一人となり、Instagramのフォロワー数は638万人もいる。9月から始まる新学期は、ブロニーにとって高校最後のシーズンであり、これまで以上にスポットライトを浴びることは間違いない。

身長188cmのガードであるブロニーが、どれほどの選手と見られているのか。一つの指標でしかないが、高校生の評価を行っている主要サイト『Rivals.com』では、2023年大学入学組の中でブロニーは全体30位前後をずっとキープしていたが、6月下旬発表の最新ランキングでは60位になった。しかし『ESPN』の同様のランキングでは、38位となっている。大学1年のシーズン終了後にアーリーエントリーすればドラフト上位指名が有力視されるようなエリートではないが、NCAA1部の強豪校からのオファーが確実な状況だ。

アメリカの高校は夏がシーズンオフとなっており、選手たちはクラブチーム組織であるAAUに所属して連日、様々な大会に参加している。ブロニーも先日まで多くの有望選手がプレーしたナイキ主催の『Peach Jam』に出場し、6試合で平均16.0得点、5.8リバウンド、5.3アシストを記録した。

『Yahoo Sports』では、この大会を見た匿名のNBAスカウトによるブロニーの評価を紹介している。「ブロニーについて最も印象的なことは、この年齢でのコート上における落ち着きぶりと、安定して正しい判断ができるところだ。また、彼は素晴らしいディフェンダーであり、身体も少し成長してきているのが見られる」

また、別のスカウトも「昨年から改善を見ることができる」と成長ぶりを評価する。「彼は名前以上の存在であることを証明しているし、エキストラパス、オフェンス、ポストのディフェンスでルーズボールに飛び込むプレーなど、試合にポシティブな影響を及ぼしている」

ブロニーはまだまだ発展途上でスキルだけでなく身体も含めて伸び盛りだ。父レブロンはかつて「現役最後の一年は息子と一緒にプレーする。ブロニーがどこにいようと、僕も同じ場所にいる」と語ったことがある。その共演の場がNBAであれば、レブロンにとって最高のラストシーズンになるだろう。