シャイ・ギルジャス・アレキサンダー

写真=Getty Images

指揮官が惚れ込む才能「近い将来、必ず台頭する」

クリッパーズの指揮官ドック・リバースは、新人を重用しない傾向が強いヘッドコーチとして知られている。そのリバースが、チーム4位の出場時間(25.7分)を与えているルーキーがドラフト全体11位で指名されたシャイ・ギルジャス・アレキサンダーだ。115-112で勝利した10月21日のロケッツ戦では、勝負が懸かった第4クォーターのラインナップに加え、ジェームズ・ハーデンとのマッチアップを命じ、クラッチタイムも引き続きプレーさせた。

12得点5リバウンド4アシストで勝利に貢献した試合後のインタビューでは「自分のプレーをするだけだし、落ち着いてやれている。どれだけ長くキャリアを続けられるか分からない以上、その瞬間を大事にしないといけない」と語るなど、発言も並のルーキーではない。

クリッパーズのアドバイザーを務めるジェリー・ウェストも、ギルジャス・アレキサンダーを高く評価している一人で、「他の選手とは異なるセンスの持ち主」と称賛。リバースも開幕前に「視野の広さ、サイズ、競争心が揃った選手で、特別な存在になれる可能性を持っている。たとえ明日スペシャルな選手になれなくても、近い将来必ず台頭する。それだけの力を持った選手だ」と話したほど、その才能に惚れ込んでいる。

ギルジャス・アレキサンダーの武器は、ガードでは高長身の198cm、ウィングスパン211cmというサイズだ。チーム練習ではNBAトップクラスのディフェンダーであるエイブリー・ブラッドリー、パトリック・ベバリーとマッチアップしているが、リバースは「彼らとマッチアップしても何の問題もない。そこが素晴らしい。彼はリーチも長くて、身体能力も高い」と絶賛している。

『NBA.com』で毎年実施されている恒例の新人選手アンケートで、ルカ・ドンチッチと並び『ベストプレーメーカー』部門3位に選出されたギルジャス・アレキサンダーは、3試合を終えて新人2位の4.0アシストというスタッツを残している。努力を惜しまず、学ぶことに貪欲で、聞く耳も持っている彼には、今後も出場時間が与えられるだろう。昨シーズンのドノバン・ミッチェルと同様に、開幕から1カ月後には新人王候補に急浮上しているかもしれないギルジャス・アレキサンダーは、今シーズン注目すべきルーキーの一人だ。