ルカ・ドンチッチ

ワールドカップ予選に欧州選手権、今オフは代表活動に集中か?

現在のNBAではスター選手たちの影響力が増大しており、彼らがトレード要求を行うことは見慣れた光景だ。また、ヘッドコーチや選手補強などについて口を出し、自ら積極的に選手の勧誘を行うなど人事面への深い関与も珍しくないと言われている。一方でダラスマーベリックスの絶対的な中心選手であるルカ・ドンチッチは、そういったことに関心がない模様だ。

今オフ、マブスはロケッツとのトレードでビッグマンのクリスチャン・ウッズを獲得とインサイド陣の底上げに成功。一方でドンチッチに次ぐ得点源となっていたポイントガードのジェイレン・ブランソンがフリーエージェントでニックスに移籍してしまった。故障で昨シーズン後半戦とプレーオフを全休したティム・ハーダウェイJr.が復帰するにせよ、ブランソンの穴埋めをできていない。

ただ、そういった状況でもドンチッチはマブスの人事に口を挟むつもりはないと『ESPN』のティム・マクマホン記者は伝えている。「マーベリックスの首脳陣はドンチッチの意見を求めているが、彼は人事の決定に大きく関与していないし、そういうことに興味を示していない。彼はオフシーズンの大半をヨーロッパで過ごしており、リクルーターとして活動するつもりはない」

昨シーズン、マーベリックスはNBA制覇を達成した2010-11シーズン以来となるプレーオフ1回戦突破を果たし、カンファレンスファイナルまで進出。ドンチッチは大黒柱としてフル稼働だったが、それでもオフシーズンに入ると、今月上旬に行われたワールドカップ2023予選のWindow3にスロベニア代表として出場。そして、9月に開催される欧州選手権2022にも出場を希望している。代表活動で忙しい彼だけに、人事面をチーム首脳陣に任せるのは当然のことかもしれない。