ディアンドレ・エイトン

オファーシートにサインしたことで、サイン&トレードは不可能に

今オフのフリーエージェント市場を代表するサンズの若手ビッグマン、ディアンドレ・エイトンがペイサーズの4年総額1億3300万ドル(約184億8400万円)のオファーにサインした。 エイトンは制限付きフリーエージェントのため、公式にペイサーズと契約合意に達した場合、サンズは48時間以内にペイサーズと同額を提示することでエイトンを引き留めることが可能だったが、即決でこの契約にマッチした。

今月23日に24歳になるエイトンは、2018年ドラフト全体1位指名でサンズに入団すると1年目から主力として活躍。在籍4年目となる昨シーズンは出場した58試合すべてで先発し、平均17.2得点、10.2リバウンドを挙げ、サンズのレギュラーシーズン最高勝率に大きく寄与した。しかし、カンファレンスセミファイナル敗退となったプレーオフでは低調なパフォーマンスで評価を落としていた。

こういった背景もあり、サンズはマックス契約を望むエイトン側の要求に応えるつもりがないと見られ、実際にここまで契約を結んでいなかった。それでもエイトンを何の見返りなしで失うことは避けたく、この度残留が決まった。ちなみに当初、予想する声が多かったサイン&トレードでの放出だが、今回サンズは他チームのオファーにマッチして引き留めたことで、少なくとも1月15日までエイトンをトレードすることはできない。

ペイサーズは昨シーズン途中にドマンタス・サボニス、今オフにマルコム・ブログドンをトレードで放出してチーム再建に取り組んでいる。サボニスとのトレードで獲得したタイリース・ハリバートン、ドラフト1巡指名のベネディクト・マサリン、2年目のクリス・ドゥアルテのガード陣にエイトンを加え、若手コアメンバーを揃える算段だったが、目論見が外れた。