ザック・ラビーン

交渉を行ったのはブルズのみ「他のチームと面談する必要がなかった」

ザック・ラビーンは今オフに5年2億1500万ドル(約290億2500万円)のマックス契約を結んでブルズに残留した。

昨シーズンのラビーンは67試合に出場して平均24.4得点、4.6リバウンド、4.5アシストを記録し、ブルズにとって2017年以来となるプレーオフ出場の立役者となった。過去2年連続でオールスター選出の実績に加え、27歳とこれから全盛期を迎えるスター選手がフリーエージェントになれば、獲得に興味を持ったチームは少なくないはずだ。

しかし、ラビーンは交渉を行ったのはブルズだけだったとオンライン会見で明かし、その理由をこう語った。「オープンマインドな気持ちでオフシーズンに入り、いつものように目標を立てた。そしてブルズの面々(マース・エバースリーGM、バスケットボール部門代表アルトゥラス・カルニショバス)は、僕が望むものをすべて持って会いに来てくれた。だから他のチームと面談する必要がなかったんだ。僕はプロとしてシカゴが提示した条件のすべてを精査し、自分と家族のために決断を下した。それに、僕の心はシカゴにあった」

そしてラビーンは、ブルズ首脳陣との厚い信頼関係が残留の決め手になったと続ける。「シカゴは僕のホームだ。これまで5年間プレーしてきた中で、特にこの2、3年はチーム作りを積み上げることができている。中心選手として戻り、自分の考察やロスターに関する意見を取り入れてもらえることは本当に大きかった」

これでブルズは、2人合わせて1試合平均50得点を超えるラビーン、デマー・デローザンの2大エースの維持に成功した。そして非凡な得点力が魅力であるガードのゴラン・ドラギッチ、平均2桁のリバウンドを安定して稼ぐビッグマンのアンドレ・ドラモンドと、ともにオールスター選出経験のあるベテランを補強し選手層を厚くしている。

昨シーズンに躍進したブルズは、カンファレンスセミファイナルに進出した2015年以来となるプレーオフでの勝ち上がりに向け、順調なオフシーズンを送っている。