ジョン・ウォール

相手チームの3番手のディフェンダーが自分のマークにつく状況を歓迎

先日、クリッパーズと2年契約を結んだジョン・ウォールがチーム加入後初となる取材に応じた。これまでチームの大黒柱としてキャリアを歩んできた31歳の司令塔は、新天地でカワイ・レナード 、ポール・ジョージのエース格を補佐する役割を担うことを楽しみにしている。

ウォールは「チームを勝たせるために僕が毎試合バットマンになる必要はないんだ」と語り、クリッパーズの選手層の厚さに満足している。さらに「これまでのキャリアと違って相手のベストディフェンダーが常に僕のマークにつくことがないのは幸せだ。3番目のディフェンダーが僕を守ることになるのなら、相手に『グットラック!』と言うよ」と続けた。

オールスター通算5度選出など申し分のない実績を誇るウォールだが、クリッパーズにおいては出場機会が確約されている立場ではなく、先発の座も競争で勝ち取らなければいけないと強調する。「自分が先発か、そうでないかは気にならない。僕は競争が好きで、ポジションを争う機会が欲しいだけだ。それで先発になることもあるというだけだよ。(昨シーズンの先発ポイントガード)レジー・ジャクソンがどれだけ素晴らしい選手で、彼がこのチームのために何をしてきたのか僕たちは知っているからね」

昨シーズンのウォールは、ロケッツで若手の育成優先のチーム方針と合わずにシーズン全休となった。その後、今オフに年俸4740万ドル(約65億円)のプレーヤーオプションを行使したが、その内の650万ドル(約8億9,000万円)を破棄することで直後にバイアウトに合意。フリーエージェントになってクリッパーズと契約している。

不本意な形で一年間コートから離れていたウォールだが、一方でロケッツとの間にわだかまりはないと語っている。「みんな僕がケガをしていると言っていたけどそうではない。プレーをする準備はできていたけど、悪い状況というかコントロールできる状況ではなかった。ただ、それも理解できることで、ロケッツの人々に対して悪い感情はないんだ」