TJ・ウォーレン

『バブル』でキャリアハイの53得点を挙げたオフェンス力の持ち主

左足の疲労骨折により、過去2シーズンのほとんどを欠場したフリーエージェントのTJ・ウォーレンがネッツと1年契約に合意したと『ESPN』が報じた。

ウォーレンはサンズからペイサーズに移籍した2019-20シーズンに、出場した67試合すべてで先発を務め、チームトップの平均19.8得点(キャリアハイ)、4.2リバウンド、1.5アシスト、1.2スティールを記録し、チームの中核を担った。特にシーズン再開後の『バブル』では、初戦となったセブンティシクサーズ戦でキャリアハイの53得点を挙げた。足底筋膜炎を発症し大事を取って2試合を欠場したが、プレーオフも含め10試合に出場して平均26.6得点を挙げるなどインパクトを残した。

しかし、さらなる飛躍を期待された翌シーズンは12月に疲労骨折をし、4試合の出場に留まった。復帰を期して迎えた今シーズンだったが、開幕の約1カ月前に、回復が想定通りに進まず、引き続き無期限の離脱になることに。そして3月、ペイサーズはウォーレンがそのままシーズンを全休することを発表した。過去2シーズンを棒に振ったウォーレンだが、現在は回復しているという。

ネッツはケビン・デュラントがトレードを要求したことが先日に報じられた。さらにカイリー・アービングとラッセル・ウェストブルックのトレードの噂も挙がるなど、不透明なオフを迎えている。その中で、ウォーレンを獲得できたことは不幸中の幸いであり、ウォーレンが以前のようなパフォーマンスが可能であれば、デュラントやアービングの選択にも良い影響を及ぼす可能性がある。