カイリー・アービング

ネッツの優先事項はデュラントのトレードで、詳細を詰めるには時間がかかる見込み

ともに去就が不透明な2人のスター選手、ネッツのカイリー・アービングとレイカーズのラッセル・ウェストブルックによる交換トレードに向けた話し合いが活発に行われていると『Yahoo Sports』が伝えている。

30歳のアービングは昨シーズン、新型コロナウイルスのワクチン未接種の影響で出場機会が大きく限られ29試合出場に留まり、消化不良のシーズンとなった。それでもコートに立てば、昨シーズンも1試合平均27.4得点、5.8アシストと一流のパフォーマンスを見せているが、ネッツ加入後の過去3年間のレギュラーシーズン合計で出場はわずか103試合のみ。また、歯に衣着せぬ発言で何度も物議を醸すなど、トラブルメーカーの印象も少なくない。

33歳のウェストブルックは昨シーズン開幕前にトレードでウィザーズからレイカーズに加入した。故障者続出のチーム状況もあり78試合に出場して、平均18.5得点、7.4アシスト、6.0リバウンドを記録したがチームにフィットしているとは言い難く、チームがプレーオフ出場すら逃した元凶の一人と批判する声が多かった。両者ともにオフに入ってプレーヤーオプションを行使してチームに残留し2022-23シーズンは契約最終年で、チームとの関係が決して良好とは言えないところは共通している。

ただ、『Yahoo Sports』は、トレードが成立するにはいくつかの障害があるという。例えばネッツは昨シーズンは故障で14試合出場に終わり、残り2年間で3860万ドル(約52億5400万円)の高額契約を残しているジョー・ハリスの放出も含めたいが、レイカーズが欲しいのはシューターのセス・カリーとなっている模様だ。

トレードが成立するにはお互いが歩み寄りを見せる必要があり、何よりも今のネッツはアービングよりも先にケビン・デュラントのトレード問題を処理したいと考えている。それゆえに、この大物ポイントガードのトレードが実現するにしても、まだまだ時間がかかるだろう。