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全員得点、高確率のフリースローで接戦を制す

ペリカンズはアンソニー・デービスが開幕から8戦で平均30得点11リバウンドと圧巻のパフォーマンスを見せていた。しかし、エースの好調とは裏腹にチームは8連敗を喫していた。

11月10日のバックス戦、デービスを筆頭に全員バスケを遂行したペリカンズが、ようやく今シーズン初勝利を手にした。

52-52の同点で迎えた第2クォーター残り3分、ペリカンズはそこからティム・フレイジャーのバスケット・カウントと堅実なフリースロー攻勢で9-2のランを展開。61-54とリードして前半を折り返す。

ペリカンズはイートワン・モアの3ポイントシュートで15点差までリードを広げるも、アグレッシブになったバックスのディフェンスに苦戦し、得点が止まる。その間にバックスはジャバリ・パーカーのドライビングレイアップやトニー・スネルの3ポイントシュートで4-14のランをお返しした。

その後は一進一退の攻防を繰り広げ、試合は佳境を迎える。第4クォーター残り1分7秒、デービスがミドルシュートを沈めて108-102とリードを保つ。直後、バックスのヤニス・アデトクンボに3点プレーとなるバスケット・カウントを決められ108-105と差を詰められてしまう。

最終盤、ペリカンズはファールゲームを仕掛けられるも、これで得たフリースローをしっかり決める。最後はフレイジャーが2本のフリースローを沈め、112-106で逃げ切った。

初勝利のペリカンズはデービスが32得点4ブロック、フレイジャーが15得点10アシストのダブル・ダブルを記録。

バックスはパーカーが33得点9リバウンド、アデトクンボが17得点10リバウンドのダブル・ダブルを記録。

ペリカンズはフリースローを27本中25本という高確率で成功させており、出場した全選手が得点。まさにチーム一丸となって掴んだ勝利だった。

ようやく長いトンネルから抜け出したペリカンズ。MVP級のデービスがチームを牽引し、今日のような全員バスケでまずは勝率5割を目指したいところだ。

新星アデトクンボは身体能力の高さを披露し、デービス相手にも怯まず存在感を見せた。