ネッツはデュラント、アービング、シモンズの『ビッグ3』を維持
オフにフリーエージェントになれる権利を保持していたカイリー・アービングが、現地6月27日に去就について初めて言及し、3650万ドル(約49億円)のプレーヤーオプションを行使した上で2022-23シーズンもネッツでプレーすることを宣言した。
アービングは、『The Athletic』に対し「普通の人間が世界を動かしているのだとしても、あえて異なる存在になろうとする人間が明日へリードしてくれる。僕はオプションを行使することに決めた。秋に会いましょう」と語った。
アービングの周辺では、球団との延長契約に関する交渉が行き詰まり、サイン&トレードが成立する可能性も噂されていた。もしその流れになった場合、アービングの移籍先にはレイカーズ、ニックス、クリッパーズらが浮上するとも言われていた。もしアービングの移籍が実現していたら、ケビン・デュラントの去就にも影響を及ぼす可能性があるとも噂されていただけに、ネッツはひとまず胸を撫で下ろしたことだろう。
昨シーズンのアービングは、新型コロナウイルスワクチンを接種しなかった影響により、シーズン終盤まで敵地での試合にしか出場できなかったものの、平均27.4得点、4.4リバウンド、5.8アシストを記録した。3月のマジック戦では、自身のキャリアハイ、そして球団記録となる60得点というパフォーマンスを披露し、あらためて能力の高さを証明した。
ネッツは、昨シーズン途中にセブンティシクサーズと大型トレードを成立させ、ジェームズ・ハーデンと交換でベン・シモンズを獲得した。シモンズはケガによりネッツデビューを果たせないままシーズンを終えたが、アービングの残留宣言により、デュラント、アービング、シモンズの『ビッグ3』が揃って来シーズン開幕を迎えられることとなった。
今後は、アービングが球団と延長契約を結ぶか、あるいはシーズン中の大型トレードが実現するかが注目されるだろうが、来シーズンのネッツからも目が離せない。