アーロン・ゴードン

写真=Getty Images

「リバウンドは、ただ飛べばいいと思っていた」

この夏マジックと4年8400万ドル(約94億円)で再契約したアーロン・ゴードンは、NBAトップクラスの身体能力の持ち主だ。2016年のスラムダンク・コンテストでザック・ラビーンと繰り広げた激闘は記憶に新しいが、昨シーズンまでは実戦で人並外れた身体能力を生かせずにいた印象が強い。その理由は、ゴードンならではのものだった。

10月17日にホームのアムウェイ・センターで行なわれたヒートとの開幕戦で、ゴードンは26得点に加えてキャリアハイに並ぶ16リバウンドを記録し、104-101での勝利に貢献した。試合後ゴードンは、「馬鹿だと思われるだろうけれど」と前置きし、「このリーグではボックスアウトをしないといけない。そのことに気づくまで、時間がかかってしまった」とコメント。さらに「リバウンドを取るには、ただ飛べばいいと思っていたから」と、驚きの告白を続けた。

ボックスアウトとは、リバウンドを奪おうとする攻撃側の選手に対して、守備側の選手が自分の背中を相手に密着させて動きを封じる技術のこと。ゴードンは、ヒート戦でチーム最多となるディフェンシブリバウンド12本を記録し、守備でも貢献。本人も認めている通り、NBA選手の発言としては聞き慣れないものの、身体能力だけで世界最高峰の舞台でプレー出来ていたゴードンのような選手にしか言えない言葉だ。

天から授かった身体の生かし方を理解したゴードンにとって、今シーズンはキャリアイヤーになるかもしれない。そして基礎中の基礎を覚えた、リバウンド争いの様子も注目したい。