3x3

グルーリーグ1位通過のオランダに肉薄するも得点力が大きな課題

3×3ワールドカップ、男子日本代表はグループリーグ2日目に臨んだが中国に18-21、オランダに15-17と、ともに最後までもつれる接戦を演じるも連敗。これで4連敗のグループ最下位で決勝トーナメント進出を逃した。

初日を連敗で終えた日本は、まずグループリーグ突破の望みを繋ぐためにも勝利が不可欠の状況で中国と対戦した。互角の立ち上がりとなるが、ここから連続得点を許し開始3分で5-10と突き放されてしまう。さらに中国のペースは続き、残り5分で6点差をつけられる苦しい展開となる。

しかし、日本はこの劣勢を10得点と大活躍だった佐土原遼の力強いドライブを軸にしたオフェンスで反撃し、流れをつかむ。これで勢いに乗った日本は藤髙宗一郎、落合知也の連続ツーポイントで残り4分に14-13とひっくり返す。ここから一進一退の攻防が続くが、日本はここ一番でシュートを決められず。逆にタフショットを要所で決めた中国が残り1分40秒にノックアウト勝利となる21点目のツーポイントシュートを沈めた。

そして迎えたグループリーグ最終戦の相手は、ここまで3戦全勝のオランダとなった。序盤からやられたらやり返す僅差での展開が続き、残り1分半で14-14の激闘となる。しかし、日本は中国戦と同様に勝負どころで相手ディフェンスを崩しきれずシュートが入らない。逆にオランダが試合巧者ぶりを発揮して競り勝った。

日本は初日と比べると、チームとしての連動性が増し、ゴール下のリバウンド争いで健闘した。また、今回が初の代表入りとなった佐土原は、これからが楽しみなプレーを見せてくれた。ただ、グループリーグ4試合の総得点でワースト2位の51得点が示すように、チーム全体として得点力不足を大きな課題として突きつけられる大会となった。